海王星

海王星に地球サイズ並みの巨大な嵐が出現!





 

海王星(英語・Neptune)は、ローマ神話のネプチューンにちなんでつけられた太陽から8番目の惑星で、地球と同じく外観が真っ青な色でとてもきれいなことが特徴です。この海王星に先日、地球サイズほどの巨大な嵐が出現していることが観測されました。海王星に吹く風というのは、太陽系最強とも言われています。その風がさらに勢いを増して、海王星の赤道付近で発生しています。美しい青い星の海王星で暴れる、巨大嵐とはどのようなものなんでしょうか。





地球サイズの規模で時速1600キロ以上の雷を伴った嵐!


そもそも、太陽系の巨大惑星において、嵐が吹いているのを確認できる機会はめったにありません。さらに、海王星には1989年から探査機も近づいていないという、宇宙の研究者にとってもなじみがない惑星ということになります。今年の6月26日〜7月2日まで、そんななじみが薄い海王星の雲が明るく輝き続けていることがアメリカハワイ州のケック天文台によって確認されました。

 

これは風が光を反射してできた雲の塊が原因とされていて、サイズはなんと地球と同じくらいという、約9000km!これは海王星の半径の3分の1の大きさとなり、東西・南北で30度以上にもわたっています。惑星の3分の1というサイズの嵐というのはとてもすごいですね!その後も7月25日まで、この嵐が吹き荒れていたことが確認されています。

 

これがメタンの雨を海王星に降らせていたとされています。この巨大な嵐はとても変わっていて、大きく明るい光を発していますが、これは上層の巻き雲とされていて、その下では雷を伴った嵐が吹いていたとされています。そこで吹き荒れている強風は、なんと時速1600キロ以上というからおどろきですね!地球サイズの規模の、時速1600キロ以上の雷を伴った嵐というのは、もしそのなかに入ったらと思って想像してみるとかなり怖いですよねえ。海王星の天候は地球を含めた太陽系内でもとくに厳しいといわれていますが、このようなすさまじい嵐がどのようにしてできるのかということも現在は判明されていません。





巨大すぎる嵐の下ではなにが起きていた!?

 

さて、さらに興味があるのは、そんな巨大な嵐の下で一体なにが起きているかということですよね。観測されたデータによれば、細くて明るい氷の雲ができたり消えたりしています。今回発見されたこの巨大な雲は、ハッブル宇宙望遠鏡が1994年、海王星の北半球でとらえた雲の集合体と同じものではないかと考えられていましたが、実際には位置が異なっていたために別物であることが判明されました。通常の海王星のこの領域は穏やかであり、明るい雲が確認されるのは中緯度域のみで、今回のような低緯度に出現した明るい嵐が、研究者たちに驚きを与えています。海王星の赤道付近に見られる巨大雲は壮観となっています。

 

この雲がどのようなものなのかについては、現在いくつかの説があります。ひとつは単に雲が上層に浮かんでいるだけで、すぐに消えるという説。もうひとつは、海王星の内部からガスを巻き上げる深い渦とつながっているという説です。このようなガスが海王星にある冷たい空気と触れて凝結することで雲ができたという説で、こちらのほうが興味深いですよね。また、渦ではないとすると、2010年の土星で確認された巨大嵐のような、他の惑星でもたまに見られるという巨大な対流雲かもしれないという説もあります。これは海王星の大気で劇的な変化があることを示していて、数十年に一度起きる季節的な現象かもしれないともいわれています。

 

 

海王星の研究が太陽系外惑星の理解の基礎になる

 

このような海王星の大気を研究するということは、巨大氷惑星で発生する循環の仕組みの解明にもなります。海王星は巨大氷惑星ですが、これを解明することは太陽系の外の惑星の研究にも重要です。なぜかというと、太陽系外惑星のほとんどが海王星と同じ巨大な氷の惑星だからです。したがって太陽系の外惑星の研究には海王星や天王星の理解と研究が基本となるでしょう。惑星の3分の1で地球規模のサイズの、時速1600キロの雷を伴った嵐というのは、やはり想像するだけで恐ろしいですね。しかし、宇宙にはまだまだこのような想像もできないことがあって、やはりそこが魅力でもありますね。

 

写真引用元:NASA & wikipedia





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