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火星のオリンポス山とはどんな山?太陽系の天体でもっとも高い山を解説

2018年4月28日

 

火星で最大であるどころか、

太陽系に存在する天体のなかでもっとも高い山というのが「オリンポス山」です。

 

数ある太陽系の天体にある山の中で最大の山というから、これはすごいですね!

いったいどんな山なんでしょうか?

今回はこのオリンポス山を徹底紹介したいと思います。

 

火星にある「オリンポス山」の特徴

 

オリンポス山は、火星の経緯度では、

北緯18度・東経226度にある楯状火山(たてじょうかざん)で、火星・太陽系最大の山です。

 

楯状火山というのはゆるやかな斜面を持っていて底面積が広い火山のことをいいます。

これは、流れやすい粘性が低い玄武岩の溶岩が噴出・蓄積などをして形成される山です。

 

地球の大きな山はたいていがこの楯状火山です。

 

オリンポス山はアメリカ・アリゾナ州とほとんどおなじ面積を持ち、

標高21,230m、周りから約27,000mの山体がありますが、

これはなんとあのエベレストの3倍というから驚異的です。

 

裾野は直径550km以上のため斜面の傾斜角は数度ですが、

周縁では平地との境がはっきりしている5,000m以上もの崖のような形になっています。

山頂に火山活動でできる大きなくぼ地「カルデラ」は直径80kmで深さが3.2kmもあり、

これはなんと富士山が収まってしまうほどの大きさです。

 

なぜこのような巨大な火山が火星にあるのかというと、

地球のようなプレート移動がないので火口が移動しなかったためと考えられています。

 

昔、地上から望遠鏡によって火星を観測していたころは、

周りよりも白いように見えることがあったために「オリンピア雪原」という呼び名がありました。

 

最近までは「死火山」とされていましたが、

2004年の12月にドイツのチームが240万年くらい前に噴火があった跡を見つけ、

噴火が将来起こる可能性もあるという発表をして、活火山だった可能性が示唆されました。

 

火星にある火山は、数十億年といった長い時間の中で、

数十万年〜数百万年の間活動休止をすることがあるとされています。

 

では、もしこの太陽系最大というオリンポス山が噴火したら、

地球にも影響が出てくるのでしょうか?ちょっと、心配になりますよね?

 

しかし、安心してください。

 

もしもオリンポス山が噴火しても、ほかの天体には影響はなく、

火星の探査機が心配になるくらいだとされています。

図の引用元:オリンポス山 wikipedia

 

「マーズエクスプレス」がオリンポス山南東麓を撮影

 

ヨーロッパ宇宙機関・ESAの探査機である「マーズエクスプレス」が、

オリンポス山南東麓の地形を撮影しました。

 

この様子から、オリンポス山を含めた周りの火山帯は1000万前まで活発に活動していたという、

ふもとに覆う溶岩流にその当時の様子が見てとれます。

 

溶岩などが崖からすべり落ちて広がったもの、手前で止まりそのまま冷えて固まったもの、

流れに飲まれて急な先端ができた岩塊に似たもの等がいたるところに見られていますが、

これは周りのゆるやかな傾斜の平地と非常に対照的になっています。

 

ここは比較的に新しい地形ということはクレーターがあまりないことでもわかりますが、

全体で溶岩流が幾重にも積み重なっていることからも、

この山や周りの山の火山活動の経緯を知ることができます。

図の引用元:マーズエクスプレス wikipedia

 

オリンポス山よりも大きい山?

 

太陽系最大の大きさを持つとされるオリンポス山ですが、

最近の研究ではそんなオリンポス山の最新の説が登場しています。

 

オリンポス山の近くに「アルシア山」「パボニス山」「アスクレウス山」という3火山があります。

 

「アイオリス山」は、火星の南緯5.08°・東経137.85°にある、

「ゲール・クレーター」というクレーターの中央にある山です。

 

この山は大きく盛り上がっていて、高さは北側から5.5km、南側から4.5kmにもなり、

これらは元々は湖の底に堆積していたという可能性があって、

クレーターが一度埋まった後にこの堆積物が侵食されて、

その名残としてできたのではないかとされています。

 

その沈殿物は、なんと20億年以上も前から堆積していたのではといわれています。

 

アイオリスという名前は、トルコ西部イズミルの旧名前だった「アイオリス」に由来しています。

 

「アスクレウス山」はタルシス台地のなかで最北端にある火山で、

火星の標高基準から18.1kmの高さを持ち、頂上の気圧は0.8hPa、

裾野の直径460kmで、比較的に滑らかな溶岩から出来ています。

 

「エリシウム山」は火星の東半球のエリシウム平原にある火山で、

北緯25度・西経213度にあります。周りの溶岩でできた台地からは12.5km、

標高基準から16kmの高さで、直径約240km、カルデラは径約14kmの大きさを持っています。

 

最新の研究によると、この4つの火山が幅7000キロという

巨大な火山体なのではないかという説が出ています。

つまりは、「タルシス高地」という大きな隆起台地が全体で1つの火山ということで、

新しい「太陽系最大の火山」になるのではないかということです。

 

「大きな尺度で考えれば、オリンポス山は周囲の小火山と同じく、

タルシス高地の一部で小さい側火山、「寄生火山」の1つと言うことができるでしょう」と、

研究チームのひとり、イギリスはオープン・ユニバーシティ地質学者の

アンドレア・ボルジア氏は話しています。

 

同氏の研究チームは、数学モデルを使ってこの「タルシス高地」を分析しました。

この結果、この高地は地球のイタリア南部にあるシチリア島のエトナ山と

特性がとても似ているということが判明しました。

エトナ山では火山活動が現在も活発に続いているため、研究が進んでいます。

 

エトナ山という山は、地質学的に拡散性がある火山と分類されています。

この場合山頂がやや柔らかい岩石層の上にあって、

火山が大きくなるにつれ、噴出した溶岩は水平に広がっていきます。

 

この溶岩をザラメ糖に考えてみると、テーブルの上なら山は安定していますが、

ハチミツの上に盛れば横に広がって中央がつぶれることになります。

 

研究チームによれば、タルシス高地は単に「巨大エトナ山」としています。

 

「火山の定義に小さい・大きいは関係なく、

マグマが噴出してそこから噴き出た物質が積まれることで地形を築くのが火山です。

タルシス高地がまさにそうした巨大な火山体なんです」とボルジア氏は述べています。

 

ただ、この新説が証明されには時間がかかり、

真相を明らかにするためタルシス地域に無人探査機または有人探査機を送り込まなければなりません。

 

 

地球人には考えられない大きさの山ですね

 

火星のオリンポス山についてでした。

太陽系最大の山というほどもあってスケールが段違いですね。

エベレストの3倍というほどですから、とんでもない大きな山なんでしょう。

 

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