宇宙雑学

宇宙飛行士が食べる宇宙食は災害食にもなるの?

2019年5月5日

宇宙食 amazon

 

「宇宙食」とはその名の通り、宇宙で宇宙飛行士たちが食べる食べ物ですが、この宇宙食は災害食にもなるかもしれないということをご存知でしたか?

宇宙食には独自の制限があるため、これが災害食と共通しているんですね。

 

ここで、宇宙食と災害食の共通点についてみていきましょう。

 

宇宙食の条件とは?

 

「宇宙食」は当然宇宙船で宇宙飛行士が食べる食べ物ですが、これには宇宙空間という特殊な場所を想定して複数の条件があります。まず、地球から宇宙への物質は頻繁には輸送できないため、長期保存ができるものが選ばれます。

 

その宇宙船の積載量もあるため、なるべく軽量であることもポイントになります。さらに当然、栄養バランスが良いものが開発されています。また、狭い宇宙船でのミッションはストレスを生むため、これを解消するような娯楽的なデザートなども含まれます。

 

温度の変化や衝撃に強く、火を使わずに開けてすぐに食べられるという点も重視されます。これらの理想的な宇宙食の条件ですが、これが災害のときの「災害食」に似ているため、宇宙食を災害食に流用するという手もあるかもしれません。

 

「災害食」とは?

災害食 f

 

「災害食」というのは、もちろん災害のときに食べる食べ物です。災害時のような非常時には、当然食べ物や水が手に入りにくくなります。災害食は、いくつかの段階でそれに見合ったものが必要になります。

 

鮭缶詰 f

 

災害から数日であれば高カロリーで栄養がよく摂れるもの、火を使わずにすぐに食べられるものが必要です。数日〜1ヶ月以降の場合、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養バランスがとれているものが必要です。このような特徴があるので、食べ物に制限がある宇宙食に近いものがありますね。

 

宇宙食が災害食にもできる理由はまず、やはり「長い賞味期限」ということが挙げられます。宇宙食はだいたい3年〜5年くらいの賞味期限がありますが、これはあの乾パンなどと同じですね。また、NASAが作った食品では、なんと25年という賞味期限のものもあるとか。

 

かんぱん f

 

次に、「軽い」ということも災害食に適しています。宇宙食は基本的にフリーズドライで真空パックに入っているものが多く、軽いので持ち運びしやすいため、この点も災害食として使える点でしょう。災害時に食べるものといえばやはり乾パンなどですね。

 

しかし、これも長い間食べていると単調になるかもしれません。現在の宇宙食は、宇宙飛行士のリフレッシュ・ストレス発散のためにデザートなどもあり、非常にたくさんの食品がフリーズドライされています。

 

もちろん突発的な災害時はそんなことは気にしている状態ではないのですが、長期的な避難生活になった場合には、こういった食品がすこしでもストレスを発散させてくれるかもしれません。

 

宇宙食がネットでも買えてしまう!

 

災害食としても使えるかもしれない宇宙食ですが、では、一般人でも宇宙食を購入することはできるのでしょうか?

それが今ではできてしまうんです。

 

宇宙博物館やJAXAの施設などでお土産として買うこともできますが、やはりもっとも簡単で自宅からでも買えてしまうインターネットショップが便利ですね!

ネットショップでよく売られているのが、BCC(ビーシーシー)社の「スペースフード」です。

 

 

この宇宙食は黒い袋の中央にロケットや宇宙服を着た宇宙飛行士などの宇宙関連の画像がプリントされている特徴的なもので、楽天やAmazonでも購入することができます!また、宇宙食や宇宙グッズを販売しているお店「宇宙の店」が東京の港区にありますが、このお店のオンラインショップでも購入することができます。

 

もしものときのために購入する手もある

 

災害食としても使えるかもしれない宇宙食についてでした。今ではインターネットから自宅にいながらでも購入できてしまえるんですね。いやはやすごいものです。宇宙食を一度食べてみたいという人も、災害時の備蓄品として買ってみてはいかがでしょうか。

 

 

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