今年2023年4月、アメリカの天文学者チームは、地球から12光年という距離から電波信号を繰り返し検知したと発表しました。ここには地球に似た大きさの太陽系外惑星があるとされています。
また、比較的最近の2019年、宇宙から電波信号が検出され、これが謎の電波として研究されています。さらに、実はこれ以前にもこのような電波信号は受信されているんですね。
もしかしたらこの電波信号は、地球外生命体から送られたのかもという話もあります。ワクワクしますね。今回は今年2023年の電波信号から1970年代に受信したというものまで、謎の電波信号について紹介してみます。
2023年4月5日までに12光年先から電波信号が繰り返し検出
CNNによると、今年4月5日までにアメリカの天文学者チームが地球から12光年先の太陽系外惑星から電波信号が繰り返し検出されたそうです。
アメリカのニューメキシコ州にある超大型干渉電波望遠鏡群が受信した電波を送ってきたというのは「くじら座YZ星」に、その周りの岩石型惑星「くじら座YZ星b」です。
研究者たちは、この電波信号は惑星に存在する磁場と恒星間の相互の作用によって生まれたのではと考えています。ペンシルベニア州バックネル大学助教のジャッキー・ビラドセン氏によれば、惑星の磁場は恒星からの粒子を防いで、大気が少なくなるのを防ぐという役割があり、惑星に磁場があればその星から電波が生まれるのだそうです。
今回の惑星bは2日で恒星を回っていて、そのとき恒星からくるプラズマと磁場がぶつかることでこの相互作用で地球にも届いた強い電波が生まれたようです。
ただし、惑星からくる電波に関しての確認を行うために、多くの研究が必要とビラドセン氏は語ります。今後10年で運用がスタートするという新電波望遠鏡で、磁場を示す信号をたくさん受信することができると期待しているそうです。
地球外生命体のメッセージ!?
現在、宇宙探査では様々な計画が進行中ですが、そのなかのひとつである「ブレークスルー・リッスン計画」という計画は、なんとあの車いすの天才物理学者ホーキング博士も提唱したという、世界各地の望遠鏡を使って太陽系周辺の100の恒星、100の銀河を2016年から10年単位で調べるという野心的なものです。
この研究で、2019年4月、オーストリアにあるパークス電波望遠鏡が、宇宙からの電波信号を受信しました。この望遠鏡は地球外生命体を探していて、今回の電波は生命が存在する可能性がある惑星の方向から検出されました。
5時間以上もわたって確認されたこの信号は、周波数982メガヘルツに集中していて、ケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリに向けたときだけに届いているので、人工衛星などの人為的なものが発生源の可能性は低いようです。
そこでこのチームは。地球外の知的生命体からの信号として本格的に研究しました。そのため、この研究をニューヨークタイムズ紙なども報道しています。果たして真相はどうなのでしょう?
かなり昔にもあったWow!シグナル
1977年の8月15日に、オハイオ州のビッグイヤー電波望遠鏡が、1分12秒という時間、超強力な信号を受信しました。発見者であるジェリー・R・エーマンは、この信号をプリントアウトしたときあまりにおどろいたので「Wow!」とメモしたことから、この信号は「Wow!シグナル」と呼ばれるようになりました。
この信号、その後も探索されたものの、二度と検出されることはなかったそうです。この「Wow!シグナル」を受信したとき、ビッグイヤー電波望遠鏡はいて座の方角を向いていました。
そこでアマチュアの天文学者アルベルト・カバレロ氏は、欧州宇宙機関の人工衛星ガイアの星データから、発生源の目星を探したところ、地球から1800光年先にある「2MASS 19281982-2640123」という惑星が、「Wow!シグナル」を出した有力候補ということが判明しました。
テレビドラマ「ツインピークス」
宇宙から地球に届いた謎の電波信号についてでした。最近のものから、1977年という時代のものまでけっこうあったんですね。磁場を持っている惑星が発しているものか、はたまた地球外生命体からのメッセージなのか、どうなんでしょう?
自分的には、昔日本でも一世を風靡したアメリカのテレビドラマ、「ツインピークス」でもそういう話が出てきたなあということを思い出しました。
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