前澤友作とはどんな人?世界初の民間人月旅行者となった起業家

2018年11月2日

月

 

月旅行といえばSFのような話と思われていましたが、最近世界で初となる民間人の月旅行を日本人が行うというニュースがこの前話題になりましたね。

世界のニュースでも話題になったこの日本人の人物は、前澤友作という人です。いったいどういった人物なのでしょうか?

また、民間人の月旅行についても紹介してみましょう。

 

月旅行と「#ディア・ムーン・プロジェクト」とは?

 

今年2018年の9月17日、アメリカのスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏は、2023年に月周回旅行に出発すると発表しました。

その会見にはこの月旅行を共同で計画した前澤友作という日本人が同席し、前澤さんは世界初の民間人月旅行者となるといわれています!

この月旅行ではスペースXのロケットが使われ、前澤さんは月旅行プロジェクト「#ディア・ムーン・プロジェクト」をプロデュースし、

月旅行へアーティストが6人〜8人招待されるそうです。

 

前澤さんは月旅行によって「世界の平和を発信したい」と記者会見で語っています。

同氏はこの計画を「創作活動のインスピレーションを得る、宇宙が舞台のアート・プロジェクト」としています。

1週間かかるこの月周回旅行には、最大で8名の世界的なアーティストが招待され、

「実際の月や地球を見て、そのインスピレーションを作品にしてもらう」そうです。

このようにして生み出されたアートを、人類の財産として後の世に残したいとしています。

 

前澤友作という人はどんな人?

 

前澤友作という人は、株式会社ZOZOという、アパレルオンラインショッピングサイトの「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営している日本企業の社長で、現在42歳、一代で1兆円企業を築いたという凄腕の人物です。

この会社なんと、前澤さんがバンド活動のかたわら始めたという、「輸入レコード/CDのカタログ販売」から事業をスタートしたそうです。

そしてインターネットが盛んとなっていた2000年にネット通販でアパレル販売をメインにすることで会社が成長していき、2011年の3月期売上高は238億円、会員数313万人という規模になっています。

 

テレビCMなどの広告も展開し、物流はアウトソーシングせずに自社で行うことで効率化をはかっているようです。

株式会社ZOZOの特徴的な制度には「幕張手当」というものがあります。これは本社がある千葉市美浜区に住んで支給される住宅手当です。こうすることで通勤時間の減少、社員たちの交流を深められるという狙いがあります。

 

また、「ZOZOTOWN」の名前は、創造・想像のふたつのZOからきている造語です。

上記の会見では前澤さんも同席していたのでニュースで話題となりました。

海外のニュースでも報道されています。

 

どのような月旅行になる?気になる費用は?

どのような月旅行になる?気になる費用は?

 

では、実際にどのような月旅行を予定しているのでしょうか。

スペースXの「ビッグ・ファルコン・ロケット」によって月を周回するという旅行を、一週間という期間で行います。ちなみに、月旅行といっても月への着陸はないようです。

また、その軌道図は公表されましたが、打ち上げする時にビッグ・ファルコン・ロケットの乗客がどれ程の加速度「G」を受けるのかや、必要な訓練等についての詳細は決まっていないそうです。2023年の打ち上げ予定に向け、詳細をこれから決めていくようです。

民間人が月旅行に行けるとなれば、やはりその金額が気になりますよね。

これまでは、地上高度100km以上という宇宙空間に向かい、数分で地上に降りてくるという「弾道宇宙旅行」が知られています。

有名なAmazonのジェフ・ベゾスCEOがてがけたロケット企業のブルー・オリジンが開発中という「ニュー・シェパード」宇宙船の弾道宇宙旅行は20?30万ドルとされており、これは日本円で約2200万?3300万円になります。

もちろん、地球からすぐの弾道宇宙旅行と、1週間で地球から38万キロメートルも離れた月に向かうのは比較しにならないでしょう。

国際宇宙ステーションに行く宇宙飛行士が乗る、有人宇宙船の「ソユーズ」の費用はいくらでしょうか。

NASAが過去にロシアからソユーズ搭乗をしたときは、1席あたりで7470万ドル(日本円で約84億円)〜8170万ドル(日本円で約92億円)という額を支払っていました。

今回のプロジェクトではその金額は明らかにされていませんが、月への「旅行者」は手付金を払ったとされています。

前澤さんといえば上記の株式会社ZOZOの社長で当然お金持ちなので、いくらぐらい払ったのか気になりますよね。

前澤さんは資産のほとんどが自社株で、毎年の配当は約35~36億円あり、さらにストックオプションもあります。

なのでスーパーカーや高名な絵もたやすく買えるのですが、今年の5月に持株約1.9%を約230億円という現金にしていて、これが手付金の一部かもしれない可能性があるかもしれませんと証券会社の事情通は語っています。

JAXAの的川泰宣名誉教授によると、月旅行の総額はひとり100億円くらいではないかとされています。

やはり月旅行は現在のところ、資産が約4000億円という前澤さんのような大富豪だけが可能なものかもしれません。

しかし、イーロン・マスク氏のテスラ社は、前期は2420億円となり、累積2兆3700億円という負債があります。

 

このプレッシャーからか、マスク氏は最近テスラ社の株を非公開とするとして話題になりました。情報開示違反で法に触れるかもしれないとして、9月18日にはアメリカ司法省の捜査が開始されました。マスク氏は資金的に余裕がないのでは、と、アナリストは考えています。

 

テスラ社は運転資金をスペースXから受け取るという可能性も言われているため、もしかすると宇宙船は電気自動車になってしまうかもしれないようです。

 

 

延期される可能性もあります

 

ビッグ・ファルコン・ロケットの開発は、現在スペースXのリソースの「5パーセント以下」であり、限定的なものだそうです。

 

今回の発表ではテールフィン等の形状が2017年からかなり変わっていて、設計に変更があったようです。

 

メインエンジンの燃焼試験は始まっていて、胴体も一部の画像が公開されています。

2019年から本格的に開発をスタートし、2020年に試験飛行をする予定だそうです。

の地球軌道の試験は2020年ごろですが、ファルコンヘビーが初飛行したときに4年以上も遅れたことがあるため、これも遅れる可能性あるもでしょう。

スペースXが行うという月旅行の実現は、2020年代後半に延期される可能性はあるとされています。

 

 

世界初の月旅行者が日本人とは驚き

 

スペースXが発表した月旅行と、世界初の民間人月旅行として選ばれた日本人・前澤友作さんについてでした。

なにせ月へ人間が行くのはあのアポロ計画以来というからすごいですね。

それが日本人の大企業のお金持ちだったというのもすごい話ではないでしょうか。

著者も、急に海外のニュースで知ったのでびっくりしました。

 

 

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