宇宙に関連したテーマといえばやはり「UFO」ですよね。
「UFO」とは、日本語にすると未確認飛行物体という言葉になります。
ということで、今回は満を持してという感じでこのUFO・未確認飛行物体について語ってみました。
UFOの言葉の意味:実は航空軍事用語です
UFO は日本語で「未確認飛行物体」と言う言葉になり、正体不明で確認されていない飛行物体のことを指します。
そのため、実は航空機やサーチライトから鳥や雲などの自然物でも間違えて未確認飛行物体に認識されることがあります。
「未確認飛行物体」とは、元々は軍事用語や航空用語でした。そのため他国のミサイルなどもこのように呼ばれていました。
他国の爆撃機ミサイルなどの先制攻撃になる場合、国の危険にもなるためスクランブルの対象になります。
航空交通管制では、そのレーダーに捉えられた未確認飛行物体に対しては、正体を確認できるまで警戒体制がとられます。
状態が分かっているものの場合は確認済飛行物体と呼ばれます。
軍事用語や航空用語ではこのような使われ方なのですが当然ながら一般的には「宇宙人が乗っている円盤」がUFOというイメージですよね?
このため未確認飛行物体と言っても、このようなふた通りの違いをはっきりさせる必要があるでしょう。
宇宙人の円盤というのはフィクションの題材となっていることが多く、これまで日本や海外を問わず多くの小説・映画・漫画などが作られており、興行的成功を収めた作品も数多くあります。
UFOを目撃したケースでは、高度または宇宙空間で目撃・電気的や機械的影響がみられた、人間に対して心理的や物理的影響を与える、着陸の跡が残っていた、などがあります。
変わったところでは、不思議な泡を残し海に沈むのが目撃されたり、三角形型のUFOなどと、様々な描写があります。
UFOの搭乗者も見た、UFO搭乗者に誘拐された被害がなどの場合は「第3種・4種接近遭遇」とも呼ばれます。
古代の壁画にUFOが!?
ここからは航空軍事用語ではない、一般的なUFOについてみていきましょう。
UFOはどの名の通り正体不明の飛行物体のため、さまざまな解釈があります。
UFOの形でもっとも知られているのはやはり円盤型でしょう。
ほかにも三角形・十文字型・クラゲ型・V型・マウス型など、さまざまな形があります。
実は、UFOというのは近代になってから初めて目撃されるようになったものではありません。
古代や中世でも、超常現象のようなUFOの目撃報告があります。
たとえば、古代遺跡から出てくるあの壁画にも宇宙人を思わせる物があるそうです。
「ナスカの地上絵」でご存知のとおり、古代ペルー人は広大な砂漠に彫刻を残していたことは有名です。地上絵は1世紀〜6世紀の間に南アメリカで彫られていたものです。
その中のひとつに、まるで宇宙人のような姿の彫刻があります。これはペルーの丘にある6世紀ごろの彫刻とされていて、ペルー人は地上絵を通して宇宙人の訪問を歓迎していたのではという推測や、古代ペルーの神々へのメッセージではないかという説があります。
イタリアの芸術家であるカルロ・クリヴェッリが15世紀に描いた「受胎告知」をテーマにしたものがあります。未婚の処女聖母マリアは、天使ガブリエルから妊娠のお告げを聞いて、イエス・キリストを出産するという話です。この作品の左上に、雲の周りには小さい天使たちが見えますが、光線を放つUFOのようなものも見られます。
UFOのようなものが描かれている作品は中世の日本にもあります。
「うつろ(空ろ)舟」とは江戸時代の北関東沖合いを漂っていたという正体不明の小舟のことで、「南総里見八犬伝」の曲亭馬琴が19世紀前半に書いた「兎園小説」「漂流紀集」「梅の塵」などの、書物で紹介されています。
この挿絵に、常陸国(ひたちのくに)の船乗りが見たという、まるで現在よく知られているイメージのUFOそっくりの「うつろ舟」が描かれています!
この舟は鉄・ガラスでできていて、小さい人間なら乗り込める大きさのようです。さらに、舟の内部に船乗りたちが読めないような奇妙な文字があったと伝わっています。
19世紀末のアメリカでは第二次世界大戦中に「フー・ファイター」と呼ばれるUFOが目撃されています。
フー・ファイターとは、第二次世界大戦の連合国パイロットが、ヨーロッパ・太平洋上空でみたという未確認飛行物体・奇怪な光球等のことす。日本軍・ドイツ軍でもこれは目撃されています。
これらは飛行機から見られたことが多いのですが、軍事施設・原子力発電所などでも見られることがあります。
また、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の時にも、現場の近くでUFOが目撃されたという噂もあります。
UFO(未確認飛行物体)の正体は?
では、UFOの正体はなんなのでしょうか。
それはもちろん現在でも判明されていません。
ただし、色々な説はもちろん存在しているので、ここで紹介してみましょう。
まず、UFOの正体としてもっとも有名なのはやはり「宇宙人の乗り物説」でしょう。
ここから派生したものとして、宇宙人が地球探索のために送った探査機ではないかという説もあります。
UFOを見たことがあるパイロット・技術者たちの多くが「地球の技術ではない」と語っていて、ヴァルター・リーデルや糸川英夫等、ロケット工学の専門家が「エイリアンクラフト説」を支持していることもよくあります。
アメリカ航空宇宙局・NASAの研究所のPaul.R.Hillは長らくUFOの飛行原理を研究をしていましたが、それでもUFOの技術は全くわからないのだそうです。
「精神投影説」というものは、人間の無意識がUFOに投影されたものではないかとする考え方です。
UFOには元型的体験が含まれていて、「普遍的な無意識エネルギーの投影によって起きる」という分析心理学として解釈している人がいます。
分析心理学者で有名なカール・グスタフ・ユングは1959年に、「UFOは集合無意識の産物で、その形成過程は現代における神話のひとつではないか」との説を唱えました。
また、UFO搭乗者の行動は、ヨーロッパの妖精・天使の伝説や、アメリカ先住民族のトリックスター伝説との共通点が多く、UFOは最近になって目撃されたものではなく太古の時代から目撃されていた現象ではないかという説もあります。
「臨死体験説」というものもあります。
臨死体験をした人はUFOと遭遇する人が多く、臨死体験研究者のケネス・リングが集めたケースでは、それが臨死体験かUFOに遭遇した体験なのか、判別できないものが複数存在していたそうです。
うつろ舟が気になりますね
未確認飛行物体「UFO」についてでした。
宇宙について語るときには、宇宙人とならんでやはりこの存在は無視できないものがありますよね。
真相はわかりませんが、それだからこそいっそう興味がわいてきます。
UFOについてはまだまだいろいろな話があるので、機会があればまた紹介してみましょう。