宇宙飛行士

宇宙服が「ロストテクノロジー」?なぜ?





宇宙服 f

 

宇宙服とはもちろん宇宙飛行士が着ている服のことです。

突然ですがこの宇宙服、なんと、今では失われた技術という意味の「ロストテクノロジー」に近いという服だということをご存知でしたか?

 

そのため、価格はなんと1着10億円!このご時勢に「ロストテクノロジー」?という感じがすごいしますよね!しかも、これからメイン産業にもなっていくような、宇宙の分野でというのがさらに不思議です。

 

どういうことなんでしょうか。

今回はこの宇宙服の謎について迫ってみました。

 

 

NASAで宇宙服が不足している!?

宇宙服 f

 

現在は宇宙開発華やかりし時代という感じで、民間のベンチャー企業も次々にこの分野に参入しているような時代となっています。無人で宇宙に行くなら問題ないのですが、人間が宇宙に行くとなると言えば当然「宇宙服」が必要になります。

 

しかし現在、あのNASAでもこの宇宙服が足りないという事態らしいのです。現在NASAにある宇宙服はなんと11着だけなんだそうで、当然大量に不足しているのです。その宇宙服もすでに40年以上も昔にできたもので、残り15年の寿命なんだそうです。当然、これでは不足しますね。

 

もとは18着だったものの、そのうち7着はこれまでの事故で無くなってしまいました。

 

 

なぜ宇宙服を作れない?

 

では、当然「作ればいいじゃない」と思いますよね?

 

しかし、NASAは宇宙服を開発するためにこれまで10年2億ドルを費やしたものの、成果はそんなになかったそうです。これほどの投資でも、 EMU(船外活動ユニット)に換わるような将来的な探査任務EVA(船外活動)を使う宇宙服の開発には、さらに時間がかかるそうです。

 

こう聞けば、普通なら「この現代になぜ?」となるでしょう。宇宙服といえばこれからの宇宙開発でもますます重要になるような服ですよね?宇宙服はなぜ作れないのでしょうか。

 

前回もご紹介しましたが、宇宙服というのはものすごい手間がかかっています。空気がない宇宙で、服の空気を外に逃さないように、特殊な布を何層にもして作ります。

 

アメリカなら7〜8層、日本なら約14層という具合です。また、体温を外に出さないようにする仕組みと冷却する仕組みという、相反する機能を持たせます。宇宙服で宇宙飛行士の体温を調整することが大事で、宇宙空間は低温ですが、宇宙服に体温を逃がすような部位がなく太陽の光もはげしいため、宇宙空間での活動時は温度が上昇することになるので、主に冷却する仕組みが必要です。

 

さらに、生命維持システムも必要になります。このように、作るのが非常に大変な宇宙服ですが、最大の問題はこの宇宙服作りの技術の継承がよくできていなかったということです。そのため、これが驚愕の事実なんですが、なんとNASAではおばさんが手縫いで作っているそうなんです!

 

あの最先端というイメージがあるNASAで?

という感じがしませんか?

 

しかし、これが事実なんです。薄い布を何層にも重ねるため、機械ではなく手縫いをしなければならないからです。このような技術が継承されていないということですが、作業的なものは継承されているんでしょう。しかし、肝心の技術面が難しいということなんですね。

 

また、「予算不足」というものもあります。宇宙服は生命維持システムも含めて1着約10億円ですが、製造にも1億以上の費用が必要です。また、宇宙服のパーツにもサイズがあり、これを1つ交換するにも約220万円もかかるというから、相当なお金がかかります。

 

NASAでは、これ以上この問題を深刻化させないため、NASAの有人探査計画では次世代宇宙服を設計・生産・テストするための計画が必要とされています。また、現在のお古の使いまわしを修繕しながら使コストと、新型の宇宙服を開発実用化するというコストを比較したほうがいいという提案もあります。

 

宇宙服はおばさんが手縫いで作っていた!

 

驚愕の宇宙服事情についてでした。なんと、宇宙服はおばさんの手縫いで作られるんですね。

これを知っていた人はほとんどいなかったのではないでしょうか?

 

参考記事:見た目に美しい宇宙服の実現をめざして

 




nabex

投稿者の記事一覧

経歴:フリーライター

趣味:旅行

気になる宇宙分野:宇宙全般ですが、特に太陽系外の宇宙に興味があります。

関連記事

  1. 宇宙飛行士ガガーリンのあの名言は言ってなかった?生涯から読み解く…
  2. 宇宙飛行士 f 宇宙飛行士は訓練がとっても大変!トイレや健康事情も紹介
  3. ニール・アームストロング wikipedia ニール・アームストロングとは?人類初の月面着陸を果たした宇宙飛行…



おすすめ記事

  1. 火球とは?幸運の流れ星(隕石)について徹底解説 地球 宇宙 f
  2. スペースコロニーって実現可能!?問題点などについて
  3. 人工流れ星はいつ見れるの?夢に満ちたプロジェクトの目的と宇宙ゴミ問題 ALE Co., Ltd. 人工流れ星 公式から引用
  4. 星磁気圏探査機「みお」の目的と詳細とは? 水星 wiki
  5. 正体不明な惑星「惑星X」とは? 宇宙 星空 f
  6. 土星の衛星タイタンに生命の可能性!?2017年8月30日時点のタイタンまとめ
  7. ロシアのソユーズMS-10が打ち上げ失敗、今後の影響など ソユーズMS-10 wikipedia
  8. 木星に住めることはできる?木星の一日の長さなど雑学集 ジュノー探査機 / wikipedia引用
  9. 恒星「シリウス」とは?地上から肉眼で見える恒星
  10. 前代未聞の「宇宙コーヒー」を目指すスペース・ロースターズとは?宇宙焙煎に価値はある? 焙煎された珈琲 f

おすすめ記事

UFO 未確認飛行物体 f UFO(未確認飛行物体)の目撃の歴史や正体は? 金星のテラフォーミングは実現可能? 美しき惑星状星雲。その正体と太陽の死後はどうなるの? イーロンマスク スペースX 引用 人類の夢!アメリカ・スペースX社が驚きの火星移住計画が発表 宇宙飛行士ガガーリンのあの名言は言ってなかった?生涯から読み解く名言 ペンシルロケットとは?初めての実験史や国分寺など雑学を紹介 海王星 / wikipediaより引用 海王星ってどんな星?構造や観測歴史、衛星まで紹介!
PAGE TOP