探査機

はやぶさ2が見事に小惑星リュウグウからのサンプルリターンに成功





小惑星探査機「はやぶさ2」 wikipedia

小惑星探査機「はやぶさ2」 wikipedia

 

2020年12月6日、日本のJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が、無事に小惑星のサンプルを持ち帰り地球に帰還しました!

 

この成果は、各地で想像以上の大成功とされています。ということで、今回はこの「はやぶさ2」が成し遂げた小惑星のサンプルリターンについてのお話です。




「はやぶさ2」のこれまで

 

日本のJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙に打ち上げられたのは2014年12月でした。その後、2018年6月には小惑星「リュウグウ」に到着し、ここから1年と半年かけてこの小惑星を探査しました。この間、着地・サンプル採取に2回成功しています。

 

2019年11月13日に地球への帰還を開始。2019年11月20日には、「イオンエンジン」の試験運転を開始しています。そしてついに、去年2020年12月5日に地球から22万kmという位置でサンプルを積んだ再突入カプセルを分離させ、これが6日午前2時28分ごろ大気圏に再突入。

 

オーストラリア南部にあるウーメラ砂漠にパラシュートで降下しました。採取するサンプルは0.1gもあれば成功とされていましたが、実際に「はやぶさ2」が地球に持ち帰ったサンプルは、カプセルを開封すると、約5.4gも入っていたそうです!

 

これはやはり大成功ですね。




地球でのサンプル回収後について

 

カプセルは現地の施設においてガスの回収をしてから日本に移送されました。空輸は、同じ「隼」である航空機のダッソー ファルコン7Xが使われています。2020年12月8日にJAXA相模原キャンパスへ到着。回収したカプセルは「竜宮の玉手箱」と名付けられました。

 

12月15日、JAXAはオンライン会見で、リュウグウから想像以上の量のサンプルリターンに成功したこと、ガスの成分が現地で分析したガスと同じ結果であり、地球のガス成分とは違っていたため、気体の採取にも成功したと発表しました。

 

12月21日、2回目の試料があるC室がB室と開封され、24日に発表されました。C室からは1cm近い小石が多く見つかり、リュウグウの地下物質を回収できた可能性が高まりました。気になるのがそのサンプルの見た目ですね。見た目は普通の木炭のようですが、これは間違いなくリュウグウの物質です。

 

このなかで何より重要なのが、採取した岩石です。岩石といっても小石ほどですが、この形状・組成を研究するには十分な大きさです。また、表面下層からの微細な土壌・粉末もたくさんあるため、科学者たちは有機物質・水という、生命の構成物質が見つかることを期待しています。

 

 

はやぶさ2の世界初がまたひとつ

 

はやぶさ2では、

 

・天体着陸精度60 cm

・同一天体の2地点に着陸

・地球圏外の天体の地下物質へのアクセス

 

など、7つの世界初がありますが、

 

今回の成功で、地球圏外から「気体」をサンプル回収したということが、はやぶさ2の世界初に加わりました。

 

 

宇宙探査で独自の道を開拓した「はやぶさ」

 

小惑星リュウグウのサンプルを地球に持ち帰り、大成功を収めた「はやぶさ2」は、初代の「はやぶさ」と同じように、これまでの宇宙探査のセオリーとは違う道を選びました。これまでの惑星のサンプルリターンというのは、まず、

 

1・惑星付近を通過観測する探査機、

2・惑星を周回して長い間観測をする探査機、

3・惑星表面を調査する探査機

 

という、難易度の違う3つの探査機を送ってのち、そのあとでようやくサンプルを回収する探査機を送るという方法がとられていました。前回紹介した月のサンプルリターンに成功した「嫦娥5号」でも、「嫦娥5号」の前には嫦娥の1号〜4号までを月に送っています。

 

「はやぶさ」「はやぶさ2」では、予算が少ないので上記のようなセオリーが使えませんでした。このため、「はやぶさ」と「はやぶさ2」はなんと、最初の探査機でサンプルリターンをするという、とんでもない高難度の計画を実行したのです。

 

これが見事に成功したというのだから、やはりすごいですね。最近では、この方法も他国が追従しているという話もあります。

 

はやぶさ2の今後は?

 

見事に小惑星リュウグウのサンプルを地球に持ち帰ることに成功したはやぶさ2ですが、今後はどのような予定があるのでしょうか。今後の「はやぶさ2」は、2031年7月に小惑星「1998 KY26」を接近・探査するというミッションを行う予定があります。

 

これは、後継機が探査する候補の天体の1つでした。ミッションを終えたはやぶさ2を使うことで、新しいミッションを作るよりも低コストになります。このミッションでは

 

・太陽系長期航行技術の向上

・高速自転天体の探査

・プラネタリー・ディフェンス(地球に衝突する危険性がある天体を発見観測、衝突についての研究)のための科学・技術を得る

 

という3点が目標になっています。

 

 

はやぶさ2の次のミッションは10年後!

 

「はやぶさ2」が、見事に小惑星「リュウグウ」のサンプルを回収し地球に帰還したニュースについてでした。JAXAの探査機がサンプルリターンの大成功したということで、これはやはり喜ばしいですね。画像を見ると、これがリュウグウの石か〜という感じで、感慨深いものがあります。

 

このミッションは各地で称賛されています。サンプルの研究は始まったばかりです。宇宙ファンは、JAXAがこの貴重なサンプルを分析して、新しい情報を発表してくれるのを待ちましょう。なお、「はやぶさ2」のTwitterアカウントでは、最新情報を知ることができる情報源になります。

 

「はやぶさ2」は、次に2031年に小惑星「1998 KY26」に向かう予定ということです。2031年といえば、今から10年度になりますね。10年後の世界は、どうなっているのでしょうか。

 




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