スマホといえば今やほとんどの人が使っている機器ですね。テレビもしかり。しかし、そんなスマホやテレビが、2025年の太陽フレアの活動期によって、最悪2週間使えなくなるかもしれないというショッキングなニュースがこの度報道されました。
これは、非常に問題になりますよね。今回はこの件について紹介しましょう。
太陽フレアについて
太陽フレア wikipedia
太陽フレアとは、太陽の表面にある「黒点」付近で発生する大きな爆発のことです。この爆発で、電子や陽子などの電気が含まれた高温ガス・電波・Ｘ線等が放出され、この影響によって地球の周囲の磁気が乱れ、通信障害・人工衛星の不具合等が起こってしまう可能性があるとされているのです。
なぜ太陽フレアが起きるのかというと、太陽の黒点の磁場が変化し、エネルギーがまわりに伝わって起きるとされています。2008年には全米科学アカデミーが報告書を発表し、大規模な太陽フレアが起きれば地球の磁場に影響を与え、大規模停電につながるという可能性を指摘しています。
太陽フレアが現代生活に影響を与える？
このたび、総務省の「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」は通信障害等を誘発させるとされる太陽の現象「太陽フレア」についての被害予想・対策の報告書を公表しました。
今から3年後の2025年、最悪のケースでは100年に1度という大規模な太陽フレアが2週間ほど起きて、携帯電話・テレビが使えなくなったり、変圧器の損傷で広い範囲で停電が起きる可能性もあるとして、太陽フレアの警報制度を強化させることが必要としています。また、人工衛星も支障をきたし、天気予報やすっかりおなじみとなったGPS（全地球測位システム）の制度が低くなる可能性もあるそうです。
さらに、飛行機も衛星を使った測位ができないので、運航の見合わせなども起きるかもしれないとしています。これだけでなく、副次的な影響についてもまだあります。ＧＰＳ等の測位精度が大きく低下すると、今後は「自動運転車」「ドローン」などが使われていけば、これによって衝突事故が発生し、交通や物流も滞ることに。
大気の膨張によって人工衛星が落ちたりするなど、全産業にダメージとなる可能性もあるとか。
以前の事件
この太陽フレアによる被害は、実は比較的最近にもありました。太陽フレアの現象によって、今年2月におなじみイーロン・マスクの民間宇宙関連企業「スペースX」の人工衛星が40基が大気圏に突入したり、2017年にはフランスの飛行機の無線が90分ほど使えなくなったり、1989年にはカナダで大規模な停電が起きていたりしていたんです。
これらの現象、みなさん知っていましたか？
日本ではこのようなことはほとんど起こっていなかったので、あまり知られていませんよね。ただ、今回はかなり大規模な太陽フレアが想定されていて、日本にも上記の現象が起きてしまう可能性があります。
宇宙の現象を予報する
この報告書では、目新しいことが書かれていました。太陽の活動を予報したり、情報を発信する「宇宙天気予報士」を育成するという提案です。
実は総務省の「情報通信研究機構（ＮＩＣＴ）」という部署があり、ここでメール配信やウェブサイトなどで同様の警報を出していますが、さらに手段の多様化を目指すため、ＮＩＣＴに「宇宙天気予報オペレーションセンター」という部署を置き、「宇宙天気現象」を予測の強化や、専門知識を持った人材の育成なども提案しています。
世界では宇宙天気が研究されています
今から3年後の2025年に、大規模な太陽フレアが発生し、最悪では2週間スマホやテレビが使えなくなるかもしれないという総務省の発表についてでした。これは、宇宙の現象によって地球に住んでいる人間が影響を受けるという、大きなニュースですね。現在はスマホを使って生活している人がほとんどですからねえ。
スマホ使えなくなったら困るー！という人も多いのではないでしょうか？
また、スマホのような電子機器だけでなく、広範囲な影響も考えられるので、これは非常に問題ですね。こんなとき自動運転車やドローンなんてあったらどうなるのかと思うと、ぞっとしますね。総務省では、このような現象についての専門知識を持った「宇宙天気予報士」を育成してはと提案しているんですね。
宇宙で起こる現象は変えられませんが、太陽フレアが発生した後で警報をすぐに出すことで被害が抑えられるとされていて、既にアメリカ・イギリス等の各国では国家戦略を作っているとか。宇宙天気予報についての研究は、現在では世界中で行われているようです。
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