きれいな光を放つ発光現象の「オーロラ」はおなじみですよね。しかし、そのメカニズムについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ということで今回はこのオーロラについて、メカニズムなどを中心に紹介してみましょう。
太陽からくるプラズマが原因
オーロラとは、天体の南極や北極などで見られる発光現象です。天体ということは、地球以外の惑星でも起きる現象なんですね。大気と地磁気がある天体ならオーロラは起きるようです。オーロラは昔から見られたという伝承が残っていますが、オーロラの研究が発展したのは電気磁気学ができるようになってからです。
しかしそのメカニズムは現代でも不明な点があるようです。現在言われていることは、太陽風(プラズマ)が地球の大気の酸素・窒素と交わることで光を放つとされています。また、上記のような条件さえできればオーロラを人為的に作ることも可能だそうです。オーロラは光以外にも熱や磁場、電磁波などが出ています。
時間帯では夜がほとんど
以前、「宇宙磁場とは?宇宙のあらゆる階層には磁場がある」でも紹介しましたが、地球に向けて太陽から「太陽風」というプラズマが常に吹いていて、地球の磁気圏はこの風の影響を受けて太陽の光を受けていない地球の夜側に流されています。
この領域にある「プラズマシート」にプラズマが溜ると、ふと磁力線に流れて加速、電離層に降下します。ここで高速で大気の粒子とぶつかることで発光現象ができます。これはネオンや蛍光灯と同じ原理とされています。
このように、地球の夜側にプラズマシートがあるので、オーロラは夜に見られることがほとんどですが、まれに昼間でも見られることもあるとか。
どんな色かは多くの要因がある
きれいなオーロラの光といえば、緑色を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、この光は高度・衝突にかかる時間・頻度・エネルギーなどの多くの要因によって変化しています。また、オーロラの色がどのように見えるかというのは人によって違うとされています。
特に高度と色は関係が深いようです。たとえば、高度100〜150kmでは緑や緑白色、150〜200kmでは赤という具合です。
オーロラは日本で見られる?
オーロラといえばなかなか見ることが難しい現象ですが、日本で見ることができるのでしょうか。普通は、日本でオーロラを見るなんてことはあんまり想像できないですよね。しかし、非常にまれに、期間を限定すれば見ることができるようです!
すごいですね。日本でオーロラを見ることができるのは高緯度である北海道がほとんどです。1989年〜1993年、2000年〜2004年、2015年に北海道で低緯度オーロラが見られています。また、1958年には、広島県や山口県でも見られたとされています。
なぜこのような周期があるのでしょうか。それは太陽の活動に関係しています。太陽活動が活発になるのは11年という周期があり、つまり活発になることでオーロラが見られやすくなるというわけですね。
次に日本でオーロラが見られるのは、2030年ごろという話です。ちなみに、日本で見られるオーロラはほとんどが赤色で、昔は「赤気」と呼ばれていました。
海外の定番オーロラスポットは?
海外でオーロラを見るならどこが一番見やすいのでしょうか。それは大自然が残されているアラスカやカナダです。アラスカのフェアバンクスは高確率でオーロラが見られるということで、NASAのオーロラ研究所などがあるくらいです。それ以外ではやはり北欧のフィンランドでも見ることができます。
オーロラを一度は見てみたい?
神秘的でロマンがある地球の発光現象、オーロラについてでした。現在はまだ不明な点も多いようですが、オーロラにはだいたいこのような原理があったんですね。日本でも周期さえ合わせれば北海道で見ることができるというのも意外でした。
海外ではやはりアラスカ・カナダ・フィンランドが有力です。自分のイメージだと、オーロラといえばやはり北欧フィンランドですかね。オーロラという現象は当然なかなか見ることはできませんが、一度は見てみたいと思いませんか?
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