土星

誰もが知っている「土星の輪」って、実際はどんなものなの!?

2017年6月28日

 

「土星」といえば、「輪っか!」と答える人がほとんどだと思います。たしかにあの「輪っか」は印象的ですよねえ!他のほとんどの惑星にはないものだし、インパクトが強烈なので一度見たら忘れられない感じです。では、あの「土星の輪」具体的にどんなものなのかを知っている方はいられるでしょうか?あの輪はもちろん知っていても、詳しくは知らないという人がほとんどですよね。今回はあの土星の輪について徹底紹介していきます。

 

まず土星の基本情報についてです

 

まず、土星とは、太陽系惑星では太陽から6番目になる(太陽から1.429×10^9 km)、半径が58,232 km、質量が5.683 × 10^26 kgという、地球の9倍で木星に次ぐ2番目に大きい惑星です。英語の「サターン」は、ローマ神話の農耕の神・時の神であるサートゥルヌスから名づけられています。土星の特徴といえば、木星型惑星であるガスで構成された惑星でという面です。大気はその96%が水素で残りの3%がヘリウム、0.0045%がメタン、アンモニア0.0001%がアンモニアという構成です。太陽から6番目という、太陽から遠い惑星なので、太陽の熱エネルギーが受けにくく、寒い惑星になっています。

 

いよいよ本題、土星の「輪」について!

 

さて、ここからが本題の「土星の輪」についてです。世界で初めて土星の環を観測したのがあのガリレオ・ガリレイだったそうです。ただ、最初はあの輪を輪だと思えなくて、「土星は耳を持っている」と言ったとか。なぜかといえば、当時は望遠鏡といっても現在のような高性能なものではなかったので、リングのようなものに見えなかったんですね。土星はガリレオも不思議に思った星だったのです。土星の中心的な輪は、土星の赤道7000km〜8万kmの距離にあります。その99.9%が水の氷でできていて、少量のソリンやケイ素が含まれています。現在、宇宙探査機「カッシーニ」が土星探査を続けていることが大きなニュースになっていますね。このカッシーニの探査データから、土星の輪は土星本土の大気とは違う待機を持っていることが判明しています。土星の輪は、氷の星がぶつかってできた氷・岩のかけらによってできました。これらのこなごなになったかけらが一定方向に回転し、美しいリングになったのです。

 

輪の構成は複数のアルファベットから分けられている

 

輪はAからFまでに分けられていて、細かくこの輪を数えると、なんと6000本以上になるそうです。メインであるリングは最も密度の高いAとBの輪です。Aの輪は、最も外側に位置する厚さ10m〜30m、質量約6.2 × 1018 kgの輪です。Bの輪はほかの層のなかで半径・質量・明るさともに最大の輪であり、厚さ5m〜15m、質量約2.8 × 1019 kg、の輪です。Cの輪はBの輪の内側にあり、AとBの輪よりも暗いので「クレープ輪」とも呼ばれている、厚さ約5m、質量約1.1 × 1018の輪です。Dの輪は最も内側に位置するとても薄い輪で、Eの輪はほかの輪とは違った、塵・がズ・煙などの顕微鏡サイズという微小な粒子からできている輪で、Fの輪は最も外側に位置する数時間で外見が変化する活発な輪です。また、これらの複数の輪は全く違う速さで土星を周回しています。このことからも、これらの輪が完全に独立したものだとわかるでしょう。

 

土星の輪の存在意義って!?

 

 

とまあ、ここまで細かく見ていきましたが、ぶっちゃけたところ、あの「土星の輪」にはどんな存在意義があるんでしょうか?存在意義についてはわかりませんが、あの輪は上記のように氷などのかけらが集まってできていて、他の衛星との絶妙な重力のバランスでギリギリで成り立っているもので、なんと数千万年後、あのリングは全部土星に落ちてしまうんだそうです!その美しさから「太陽系の宝石」とも言われている土星のトレードマークであるあの「輪」も、いつかはなくなってしまうと思うと悲しいですね!

 

今では3000円で土星の輪が観測できます

 

 

ちなみに、この記事を読んで土星を見てみたいと思った人はいませんか?実は、土星は20倍望遠鏡があれば観測できると言われているので、20倍望遠鏡なら3000円くらいで買えるので、興味が沸いた人はいかがでしょうか?

写真引用元:wikipedia

 

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