探査機

ニューホライズンズの探査目標と期待とは?





ニューホライズンズ

 

私たちが住んでいる地球や太陽系の惑星がどのようにしてできたのか疑問に思ったことはありませんか。

探査機「ニューホライズンズ(New Horizons)」による太陽系外縁天体の調査で、

惑星がどのように形成されたかその過程がより明らかになるかもしれません。

(画像引用元:ニューホライズンズ wikipedia)

 

関連記事:ニューホライズンズってどんな探査機?エイリアンにメッセージが届く?

 

太陽系誕生の謎

宇宙

 

太陽系の誕生は、およそ50億年前にさかのぼります。

宇宙のどこかで、星の大爆発が起こりました。

この爆風によって、うすいガスやチリが大きな渦を作り始めました。

渦の中心には物質が集まってどんどん高温になり、やがて水素の核融合反応によって輝き出します。

こうして生まれたのが、太陽です。

一方、回転している渦の中では、ガスが冷えてこまかな粒子ができました。

粒子は集まって、やがて微惑星と呼ばれる大きな塊になりました。

微惑星はおたがいに引力で引きつけあって、どんどん大きくなります。

これが地球をはじめ、惑星の原型になったのです。

原始の地球も、このような過程を経ておよそ46億年前にできたと考えられています。

太陽系の外縁部では、惑星の材料となる物質が少ないため、

惑星形成のプロセスが進まずその途中の段階に留まっているとも考えられます。

次の探査目標2014 MU69

 

「ニューホライズンズ」は2015年7月14日に冥王星を接近通過(フライバイ)し

世界中で話題になりました。

ニューホライズンズの探査は冥王星で終わりではなく、

次の探査目標であるカイパーベルト天体2014 MU69に向かっています。

2014 MU69への到着は2019年1月1日の予定です。

2014 MU69は、2014年にハッブル宇宙望遠鏡で発見されました。

大きさは約45kmと推定されています。

小さな小惑星同じくらいで、彗星よりは大きいというサイズの天体です。

冥王星と比べると0.5~1%の大きさ(質量は1万分の1)しかなく、

冥王星などを作る元となった天体と考えられています。

NASAは2017年11月から12月にかけて、

この2014 MU69の愛称募集キャンペーンを実施しました。

応募総数3万4000件の中から選考や人気投票を経て

「Ultima Thule」が2014 MU69の愛称として選ばれました。

「Ultima」はラテン語で「最後の、究極の」という意味の言葉です。

「Thule」は中世の文学や地図に描かれた極北の地(島)のことです。

2つを合わせた「Ultima Thule」は「世界の果て」を表します。

MU69の軌道は冥王星よりさらに16億km外側にあり、

探査機が訪れる天体としては史上最遠であることから、実にふさわしい愛称といえます。

 

2014 MU69の地上からの望遠鏡観測でわかったこと

 

最近の2014 MU69の地上からの望遠鏡観測によって、

この天体がひょっとしたら「2つの天体(がくっついたもの)」である可能性が出てきました。

2017年7月17日、2014 MU69が恒星の前を通るという事象が発生しました。

天体が恒星の前を横切る現象は掩蔽とよばれ前を通る天体の様子を、

詳しく観測するには絶好のチャンスです。

今回もこの掩蔽に合わせ、世界各所で2014 MU69の観測が実施されました。

その結果、2014 MU69はかなり奇妙な天体であることが分かりました。

その形状について観測結果から次のような可能性が予想されています。

 

・極端に横に長い楕円体(ものすごく扁平なラグビーボールのような形)

・2つの天体がくっついたもの

・ごく近くを互いに回る2つの天体(2天体の重心のまわりを回っている)

 

2つの天体が2重星のように互いに回っているような例は太陽系には無かったので、

おそらく新しいタイプの太陽系天体ということになるでしょう。

もしかしたら、原始太陽系にはこのような天体がたくさん存在していたのかもしれません。

この観測の結果2014 MU69の大きさもわかってきました。

1つの天体である場合、長さとして約30キロメートルを超えないサイズ、

もし両者が2つの天体である場合には、

それぞれ15~20キロメートルの大きさを持つと推定されています。

 

果たして、ニューホライズンが2014 MU69に到着したとき、

そこにあるのは、何とも奇妙な互いに回り合う2つの天体でしょうか?

それよりはもう少し「まともな」横に長い楕円形の天体なのでしょうか?

もし2つの天体であった場合、それは太陽系外縁天体としてはありふれた種類のものなのでしょうか?

いずれにしても、2014 MU69に最接近する、2019年1月1日にはその答えが出るでしょう。

半年後のニューホライズンの活躍にワクワクしながら待ちましょう。

 

 

 

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