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宇宙天気予報とは?太陽フレア・磁気嵐なども予想できる予報なの?

2018年9月4日

宇宙天気予報

 

みなさんは、「宇宙天気予報」という天気予報があるのをご存知でしょうか?

 

あまり知られていないこの天気予報について、

このほど、2018年9月から日本が「AI」を活用して本格的に予想するニュースがありました。

今回はこの宇宙天気予報についてみていきましょう。

 

宇宙天気予報について

 

「宇宙天気予報」というのは、文字通り宇宙の気象を予測し報告することです。

 

ここでは、宇宙の気象というのがキーポイントですね。

 

宇宙天気とよばれる

「太陽フレア」

「太陽プロトン現象」

「磁気嵐」

などの状況を観測することで把握し、これらの影響を予測します。

 

地球上の天気予報の表現とまったくといっていいほど似ています。

 

「太陽風の乱れが来ました。磁場は南向きに大きく揺れ、磁気圏は乱れそうです」

という調子です。地球上のものとそのまんまなのでちょっと面白いですね。

 

これは、人工衛星運用者、漁業無線・アマチュア無線の愛好者等、

「短波電波」を使う通信利用者等にはとても重要な情報です。

 

これらの事象が、磁気嵐で人工衛星における電子機器が損傷したり、

電磁誘導のたま送電線の電流異常の発生、から、

宇宙空間にいる宇宙飛行士の健康などに悪影響が起きるからです。

 

太陽フレアなどが地球に与える影響は?

(画像引用元:磁気嵐 wikipedia)

 

太陽の表面で大規模爆発(フレア)が発生すると、

ここから電気を帯びた粒子・X線等が多量に出されて、

この影響によって人工衛星等が故障することがあります。

 

また、地球磁場が乱れる「磁気嵐」は、

無線等の通信障害が起きています。

 

実際に、社会への影響も起きています。1989年のカナダでは、

この影響でなんと約9時間にわたって停電があり、

約600万人という人が影響を受けています。

 

日本の「あすか」という人工衛星も、

2000年の7月14日に巨大太陽フレアの影響で地球の大気が膨張したことで

姿勢が崩れて観測不可能となりました。

その後は最低限の機能で運用し続けましたが、

2001年の3月2日、大気圏に突入して消滅しました。

 

2003年では、日本の環境観測技術衛星の「みどり2号」が、

太陽フレアによって電子回路が壊れたことで運用が断念されました。

 

航空機の運航がしばらく停止したり、飛行ルートが変更されたこともあります。

 

775年のミステリーってなに?

 

太陽フレアは「775年のミステリー」という、

非常に興味深い事件の説のひとつになっています。

 

775年のなにがミステリーなのかというと、

2012年に研究チームが「屋久杉」の年輪を調査したところ、

この年の年輪に放射性物質が過去3000年で最も高かったという実に謎なデータが発表されたのです。

 

宇宙天気予報でこのような被害が抑えられることが期待されています。

 

日本の宇宙天気予報は、

情報通信研究機構の傘下によって「宇宙天気情報センター」が

できた1988年に情報の提供がスタートしています。

 

ネット時代の2004年以降は公式ウェブサイトでも公表されています。

 

日本が本気で取り組み宇宙天気予報

 

このような人工衛星・地上の通信放送に少なからず影響を与えている

太陽の活動を監視して予測する「宇宙天気予報」に、

このたび国が本腰を入れるというニュースがありました。

情報通信研究機構のNICTは、人工知能・AIを使った

宇宙天気予報を9月からスタートするというのです。

 

情報通信研究機構・NICTの宇宙天気情報センター ・SWC・が、

これまで行っている宇宙天気予報は、

フレア予報・地磁気予報・高エネルギー粒子についての予報の3つあり、

それぞれ15:00から24時間後の予報をしています。たとえばフレア予報では

 

「非常に活発」X級のフレア発生確率が5割以上のとき

「活発」 M級のフレア発生確率が5割以上のとき

「やや活発」C級のフレア発生確率が5割以上のとき

「静穏」C級のフレア発生確率が5割未満のとき

 

というレベル分けとなっています。

 

NICTは2017年、太陽の観測画像約30万枚を使って、

太陽フレアが起きたときの黒点周辺の異常をAIが見つけ出し、

予測するというシステムを開発しました。

 

予測精度を50%から現在の世界最高水準である80%以上まで上げることにも成功しました。

このシステムが今年の9月から、宇宙天気予報の業務で活用されるとのことです。

 

宇宙の天気を知る時代

 

日本が9月から本格的にAIで行うという宇宙天気予報についてでした。

実際に、過去に地上で大きな影響があったんですね。

 

1989年のカナダの事件について覚えている人はいるでしょうか。

ちなみに私は全然知りませんでした。ニュースを見たという記憶もないです。

 

今後10年で大きな太陽フレアが地球をかすめる可能性は12%とも

言われているようです。12%といっても、ないとはいえないという数字

ですから、やはりこのような天気予報が重要ですね。

 

関連記事:磁気嵐とは?どんな影響があるの?太陽風で大規模な停電が起こる?

関連記事:人工衛星は肉眼で見える?肉眼での観察方法

 

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