宇宙雑学

人工衛星は肉眼で見える?肉眼での観察方法

2018年9月4日

人工衛星jaxa

 

人工衛星というものは現在色々な用途に使われていることでおなじみですが、

普段はあまり人工衛星を意識したことはないですよね。

 

それはやはり宇宙にあるからということが大きいでしょう。

 

目に見えるものならわかりやすいのですが、

人工衛星は肉眼で地上から見ることができるのでしょうか?

 

人工衛星の役割

人工衛星の役割

 

人工衛星とは 主に地球の軌道上に打ち上げられて、

人間社会の様々な役割を果たしている人工天体です。

 

人工衛星は軍事衛星・偵察衛星・通信衛星・気象衛星・放送衛星など、

様々な用途で打ち上げられています。

 

普通の人は「人工衛星といえば地球の軌道を周回しているもの」と考えますよね?

 

実際に地球の近くを回っているものが大部分でなのですが、

惑星探査の目的で火星・土星のような他の惑星の軌道上にもいくつかが到達していて、

それらの惑星の人工衛星になっています。

 

これが各惑星の観測をしていたり、

火星探査機等のように惑星の表面に降りた探査機から各種の観測データを

地球にまで送信するときの中継点としての役割を持っています。

 

人工衛星の肉眼での観察方法

人工衛星の肉眼での観察方法

 

夜空を見ると星や月が見えます。

 

では、地球の周りを周回している人工衛星は肉眼で見えるのでしょうか。

 

日の入り後・日の出前の時間帯に、空を注意して見てみると、

星の間をゆっくり動いているような小さい点を見ることがあります。

 

他にも、薄明かりの空ではっきりとした光が移動していることも見かけます。

 

これらの中のいくつかが人工衛星です。

 

ご存知のように、今では多くの人工衛星が地球の周りを回っていますが、

その全てを地上の我々が肉眼で見ることはできません。

 

しかし、夜空をじっと眺めている時、

その日のうちに何個かの人工衛星を見ることは可能です。

 

人工衛星はその機体が輝いているわけではなく、

上記のような夜の時間帯で太陽が見えなくなってからでも、まだ光が届いているときがあり、

このときに人工衛星の機体が反射した太陽光の一部が見えるため、

光って見えるという仕組みです。

 

そのため、真夜中の時間帯では、人工衛星も見えるチャンスが少なくなります。

 

肉眼から見えたときはこういった特徴を持つ人工衛星なので、これを流れ星と勘違いする人もいます。

 

人工衛星と流れ星の違いについてですが、

人工衛星は流れ星よりもゆっくり、飛行機ぐらいの速度で動いています。

また、流れ星はたいてい1秒程〜長くて5秒くらいの時間だけ見えますが、

人工衛星の場合は何分も見えることがあります。

 

 

国際宇宙ステーションは見えやすい!

 

サッカー場ほどの大きさである国際宇宙ステーションの「ISS」、

「きぼう」などの、高度1000キロメートルよりも下の軌道上を回る人工衛星では、

望遠鏡などを使わなくても私たちの肉眼で見ることが十分に可能といわれています。

 

普通の人工衛星の明るさは3等級程ですが、国際宇宙ステーションの明るさは1等級なので、

市街地の明るい場所でも見ることができると言われています。

 

なぜ国際ステーションが明るいのかは、

やはり他の人工衛星よりサイズが20倍以上ぐらい大きいからです。

 

市販の天体望遠鏡の標準的ケースとしては口径6センチメートルのものがありますが、

この望遠鏡で観測できる静止衛星は直径が約6メートル〜数10メートルの静止衛星とされていて、

「太陽電池パドル」を持った大型静止衛星は、理論上観測できる可能性もあります。

 

また、静止衛星の軌道の高度は非常に高いので、

夜中でも太陽の光を反射するので、観測は一晩中できます。

 

 

衛星の観察方法についての専門サイトもあります

 

肉眼で見える人工衛星についてでした。

やはり、規模がやサイズが大きい国際宇宙ステーションを見てみたいですね。

人工衛星のなかではもっとも見えやすいものではないでしょうか。

 

インターネットには、いつどこで国際宇宙ステーションが見られるかについてのサイトがあるので、

興味のある人は調べてみましょう。

 

関連記事:人工衛星の役割は何?衛星放送やGPS機能の最新情報

 

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