恒星

恒星「シリウス」とは?地上から肉眼で見える恒星





恒星「シリウス」

 

宇宙には、「シリウス」と言う恒星があります。

シリウスは太陽除く地球から観測できる最も明るい恒星で、

その意味では身近な存在と言えるでしょう。

 

そのわりには、あまり知名度がないですよね。

ここで、そのシリウスについて説明してみましょう。

恒星シリウスについて

 

「シリウス」は、視等級「-1.46等」でおおいぬ座にある最も明るい、

地球上からも観測できる恒星です。

 

シリウスは「焼き焦がすもの」という意味のギリシャ語からつけられています。

「明るく見えるから?」と思うかもしれませんが、実はそういう意味ではないようです。

 

シリウスが日の出直前、東の空から昇る時期が地上の夏至です。

つまり、「焼け付くような」暑い夏は、

太陽とシリウスが同時に現れるから…と当時の人は考えたからなんだそうです。

 

このように、昔の人は現在の天文学者たちにも負けず劣らず、星の動きをよく観測していたのです。

オリオン座「ベテルギウス」とこいぬ座「プロキオン」で、

「冬の大三角」を作っています。

 

冬の大三角とは、冬に南東の空に見える、これらの星を頂点とした三角形です。

この形はほぼ正三角形で、この中に天の川が縦断しています。

 

また、「冬のダイヤモンド」を形成する1つでもあります。

冬のダイヤモンドというのは、

 

おおいぬ座α星「シリウス」

こいぬ座α星「プロキオン」

ふたご座β星「ポルックス」

ぎょしゃ座α星「カペラ」

おうし座α星「アルデバラン」

オリオン座β星「リゲル」

 

という星を結ぶとできる6角形です。

冬の大三角のひとつベテルギウスは、この6角形の内側にあります。

 

肉眼では恒星に見えますが、

「シリウスA」というA型主系列星と「シリウスB」という白色矮星からの連星です。

 

シリウスは、おおいぬ座にあるので「Dog Star」とも言われます。

古代エジプトでナイル川が氾濫する時期を教えてくれる星としてとても重要な意味を持っていました。

 

南半球のポリネシア人は、

太平洋の航海で冬が来きたことを知らせる星として観測されていました。

地上から肉眼で見える恒星

地上から肉眼で見える恒星

 

意外なことに、シリウスは地球上のほとんどの場所から肉眼で観測することができる恒星です。

 

ただ、月・金星・木星よりは暗く、北緯73度から北では観測できません。

 

南半球など、条件が良い場合なら、シリウスは昼間でも観測できますが、

それには空が澄んでないといけないので、高地で観測することが望まれます。

 

シリウス系の恒星は地球からは3秒角〜11秒角に離れて見えます。

2つの恒星を離して観測するためには、非常に澄んだ夜、

最低でも口径12インチの望遠鏡が必要になります。

 

シリウスを観測するには当然おおいぬ座を見つけることが肝心ですね。

おおいぬ座は冬の夜、南の空に見えるオリオン座の東側にあり、

そこにはとても明るい星が見えますが、これがシリウスです。

 

おおいぬ座というのはその名のとおり、オリオンに餌をもらおうとする犬のように見えます。

ただ、おおいぬ座の星はシリウス以外は明るくないので、街の中で見ることは難しいでしょう。

 

山地などの自然豊かなところで観測すれば、

面白いほどの犬の形が見えるでしょう!

ちなみに、シリウスはその「犬の鼻先の部分」に輝いています。

 

シリウスと地球の距離は約8.6光年で、

太陽を除いて5番目に近い恒星となります。

 

リゲル・ベテルギウス・カノープスなどの巨星と比較すれば光度はとても暗いのですが、

地球から最も近い恒星である「ケンタウルス座α星」の約2倍の距離のため、

肉眼ではこれらの恒星より明るく見えます。

 

シリウスに一番近い恒星は「プロキオン」で5.24光年離れています。

 

1977年、木星〜海王星まで探査した「ボイジャー2号」は

今から約29万6000年後、シリウスの4.3光年内の領域を通るとされています。

 

今から29万年、とんでもないスケールの話ですね。

 

冬になると見れるかも

 

太陽除く地球から観測できる最も明るい恒星シリウスについてでした。

天体に詳しくない人にとっては、

肉眼で見えるというのは意外でしたね。

 

「冬の大三角」「冬のダイヤモンド」、

これから冬になったら南の空を観測してみるのはいかがでしょうか?

 




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