宇宙雑学

ロシアの「ソユーズ2-1b」の打ち上げ中に雷が!?落雷は大丈夫なの?





ソユーズMS-10 wikipedia

ソユーズMS-10  / wikipediaより引用

 

先日、なんとロシアのロケット「ソユーズ2-1b」の打ち上げ途中に雷が直撃するという事件が起こりました。雷というものはご存知のとおり、とんでもないエネルギーをもっている電光ですよね。

 

では、ソユーズ2-1bはその後いったいどうなったのでしょうか?ここで、事の経緯とその後について説明してみます。

 

 

ロシアのロケット「ソユーズ」シリーズとは?

ロシア f

 

先日はロシアのロケット「ソユーズ2-1b」が打ち上げの途中で雷を受けてしまうという事件がありました。ではその前に、ロシアの「ソユーズ」とはどういったロケットなのかをおさらいしてみましょう。

 

ロシアには「ソユーズ」というロケットのシリーズがあり、ソユーズ2はもちろんこの2代目のロケットということですね。ソユーズというのはソ連(現ロシア)が計画した、使い捨てタイプのロケットです。

 

欧州宇宙機関ESAの2004年に書かれた記事では、「世界で一番打ち上げられているロケット」とされています。なぜかといえば、ソユーズの使い道は多くあり、有人打ち上げや国際宇宙ステーションにプログレス補給船を輸送する、スターセム・アリアンスペースといった商用打ち上げ等で利用されているからです。

 

ソユーズは中心が二段構成ロケットで、周囲にロケットが4基あります。アメリカではこの4基は補助ロケットですが、ソユーズではこれを一段目にしているのが特徴です。

 

「ソユーズ2」は低軌道にペイロードを送る事が主な目的の3段式ロケットです。

第1段ブースターと2基のコアステージ噴射装置が従来のものより強化されたエンジンになっています。

 

デジタル式の飛行制御と「テレメトリーシステム」によって、固定した発射台でロケットを打ち上げるように企図されています。ソユーズ-2は高い軌道にペイロードを送る為に、上段ロケットを載せて打ち上がることもできます。上段ロケットは独立の飛行制御装置・テレメトリーシステムを備えます。

 

バイコヌール宇宙基地とプレセツク宇宙基地から打ち上げられていて、今回のソユーズ2-1bのような派生機種と施設が共用されています。ソユーズ2には、「2-1a」「2-1b」「2-1v」という種類があります。

 

このうち「2-1a」「2-1b」は「ソユーズU」の改良型で、2.1vは側面ブースターがない軽量版です。

 

今回の「ソユーズ 2-1b」は、第2段エンジンを液体酸素・ケロシンを推進剤に使う「二段燃焼サイクル」のロケットエンジンに交換することにより、a型よりも性能を向上させています。

 

 

なんと雷がロケットに直撃!

雷 f

 

この「ソユーズ2-1bロケット」が今年5月27日にロシアの宇宙基地から打ち上げられました。上段ステージにフレガードが搭載され、衛星測位システムである「GLONASS」更新用衛星を予定の軌道に投入するために打ち上げられたのですが、このとき誰も想像しなかったような事件が起こりました。

 

ソユーズ2-1bロケットがプレセツク宇宙基地から打ち上げられて数秒後、このロケットにあの「雷」が直撃したのだです!

その映像を捕らえたニュースもありましたが、まさに直撃という感じで雷がロケットに落ちています。

 

 

ただ、その後は何事もなく、無事に宇宙に打ち上げられています。

 

NASAの関係者は、「ソユーズはさまざまな気象でも打ち上げられていますが、今回は悪い条件でした。しかし、ロケットにはなんの影響もありませんでした」と語っています。

 

雷 f

 

Roscosmosのディレクターも、「雷は影響しなかった」とコメントしています。

ソユーズにはこういったアクシデントを考えて防御システムがあり、落雷によってロケットシステムの影響はなかったそうです。

 

 

実はこれまでにもロケットに落雷はあったんです

ロケット f

 

しかし、ロケットに雷が落ちるなんて、そんなことってあるの?と思いますよね。なんだかハリに糸を通すような確率って感じですよねえ。

 

しかし、これまでも稀にですが発生していたようです。有名なのは1969年の11月14日、「アポロ12号」のミッションで、サターンVロケットが打ち上ったとき、雷に2回も打たれたことです。

 

これについて、「最も恐ろしいことだった」とNASAのエンジニアのChristopher Kraft Jr.氏は語っています。それでもアポロ12号は無事に打ち上がり、搭乗していた宇宙飛行士は月に降り立ちました。

 

 

ロケットは想像以上に丈夫

地球 宇宙 f

 

ソユーズ2-1bロケットが打ち上げの途中で雷に打たれたというニュースについてでした。いやあ、ロケットって意外と丈夫にできているんですね。上空には大気圏とかもあるし、そのような丈夫な構造になっているのでしょう。




nabex

投稿者の記事一覧

経歴:フリーライター

趣味:旅行

気になる宇宙分野:宇宙全般ですが、特に太陽系外の宇宙に興味があります。

関連記事

  1. あのアマゾンのCEOが「スペースコロニー計画」を発表!どんな構想…
  2. 1959年12月4日、Little Joe 1Bフライトに挑むアカゲザルのMiss Sam wikipedia これまで宇宙に行った多くの動物たち(ハエ・犬・猫・猿・ゴキブリ)…
  3. アメリカが宇宙軍を創立!?その狙いとは?
  4. 宇宙 星空 f 正体不明な惑星「惑星X」とは?
  5. 焙煎された珈琲 f 前代未聞の「宇宙コーヒー」を目指すスペース・ロースターズとは?宇…
  6. エッジワース・カイパーベルト天体とは?ニュー・ホライズンズが探索…
  7. 宇宙天気予報とは?太陽フレア・磁気嵐なども予想できる予報なの?
  8. 太陽帆の構想図 wikipedia 最新のソーラーセイル事情はどうなっているの?【2019年夏】



おすすめ記事

  1. 宇宙食の種類は?どんなメニューがあるの? 宇宙食 amazon
  2. ソ連の「ルノホート2号」とは?遠隔操作で月を移動しながら調査! ルノホート2号 wikipedia
  3. 火球とは?幸運の流れ星(隕石)について徹底解説 地球 宇宙 f
  4. 「恒星」の定義や語源、惑星や衛星との違い
  5. 宇宙における最大の謎のひとつ!ブラックホールとは?特徴や観測史について! ブラックホール wikipedia引用
  6. スーパームーンとは何?周期と地球に与える影響
  7. スペースシャトルとは何?日本人初の宇宙飛行士や歴史に迫る!
  8. 暗黒物質は存在するの?ダークマターと銀河団の構造と関わりの歴史
  9. 木星の衛星「エウロパ」に間欠泉があるという新たな証拠が発見!
  10. 「TESS」とは?NASAが今年4月に打ち上げた衛星を分かりやすく解説 ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられる、TESSを搭載したファルコン9ロケット wikipedia

おすすめ記事

日本版GPS「みちびき」って何?準天頂衛星システムについて解説 航空自衛隊の「宇宙部隊」とは?宇宙監視部隊の役割は? 39光年先の宇宙で地球に似ている太陽系 外惑星7つ発見 脳 f 宇宙旅行は脳に影響がある?長期滞在の影響は? 水星 wiki 星磁気圏探査機「みお」の目的と詳細とは? 焙煎された珈琲 f 前代未聞の「宇宙コーヒー」を目指すスペース・ロースターズとは?宇宙焙煎に価値はある? 太陽ってどんな恒星?太陽の誕生や内部構造やフレア、探査機なども紹介
PAGE TOP