「lucy in the sky」といえば、ビートルズの曲を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、最近同名の映画が今年2019年に発表される予定で、これが宇宙飛行士の話なんです。
「lucy in the sky」とは、どのような映画なんでしょうか。
映画の元ネタを中心に紹介してみましょう。
映画「lucy in the sky」の概要
「lucy in the sky」は、もちろんビートルズの名曲なんですが、このたび映画でも同名タイトルが登場します。
これは、宇宙飛行士の話なんですね。
「lucy in the sky」は今年2019年公開予定のアメリカの映画です。
監督はアメリカの映画・テレビプロデューサーのノア・ホーリー、主演はあの「レオン」の子役だったナタリー・ポートマンで、2007年に実際の宇宙飛行士のリサ・ノワックが起こした事件が題材になっています。
この映画の概要はどういったものなんでしょうか。
まず、宇宙飛行士ルーシー・コーラが長い宇宙滞在のミッションから地球に帰還します。
そのミッションでルーシーは、宇宙の中の地球の「ちっぽけさ」を実感、帰還後は地球上のすべてが色あせて見えるようになっていきます。これまで支えてきてくれた夫のドリューすら取るに足らない人間のように見えてくるといった始末。
ふたたび宇宙に戻るためにルーシーは訓練に励みます。しかし、その後ルーシーはドリューとは違った魅力を備えている同僚のマークという男性に惹かれ、不倫関係になります。その後、マークが訓練生の女性にも手を出していたことを知り、これが元でルーシーの精神は一気に壊れ、ついにとある事件を引き起こす…というものです。
映画には元ネタは?
さて、この映画には元ネタがあります。
それが上記にもある、2007年の「実在宇宙飛行士リサ・ノワックが起こした事件」です。
2007年の2月5日、NASAの宇宙飛行士だったリサ・ノワックは、フロリダ州オーランド国際空港の駐車場において、コリーン・シップマンという女性のアメリカ空軍大尉に対し暴行をしたことで逮捕されています。
リサはナイフやゴムチューブなどを持って車上のコリーンに催涙ガスを吹き、誘拐するつもりだったそうで、後に第1級殺人未遂容疑として起訴されました。被害者のコリーンは、その2ヶ月前から彼女に付け狙われていたと述べています。なぜこのような事件が起きたのかというと、リサの同僚で恋人だったウィリアム・オーフェリンとの仲をコリーンに問いただしたかったそうです。
その次の日の2月6日、リサは停職30日間と宇宙飛行士の資格の停止、関連する飛行活動の禁止をNASAから下されました。この事件では、リサが当時現役宇宙飛行士だったことと、コリーンのストーカー中にトイレに行かなくてもいいように、宇宙服の下につけるオムツをつけていたということが話題になりました。
宇宙飛行士のサイコスリラー
今年公開予定の映画「lucy in the sky」と、その元ネタになった宇宙飛行士の事件についてでした。この映画は、宇宙に夢中になって理性をだんだん失っていくルーシーの心理にフォーカスを当てているため、一応宇宙が関連しているものの、実際は宇宙映画よりもサイコスリラーに近い内容なんですね。
主人公の名前がルーシーなので、ビートルズの曲から「lucy in the sky」なんでしょうかね?この映画に対して、元宇宙飛行士だったマーシャ・アイビンス氏は、「宇宙に長い間いた宇宙飛行士が、そのために地球に帰って現実感覚が無くなるというのは非現実的だ」という批判をしています。
たしかに、宇宙飛行士がこのようになったという話はあまり聞いたことがないですよね。
みなさんはどう思われるでしょうか?
映画のほうはまだ公開されていませんが、観たあとで内容についてあれこれと誰かと話してみるのも楽しいでしょう。