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3Dプリンターを使って宇宙空間で「肉」を培養?本当に人工肉を作れる?

2019年11月16日

3Dプリンター wikipedia

3Dプリンター wikipedia

 

先日、なんと、宇宙空間で3Dプリンターを使って「培養肉」の印刷に成功したそうです!

これはすごい話ですねー。

 

3Dプリンターのことをよく知らない普通の人にとっては、まさに寝耳に水のような話ですよねえ。

一体どういったことなんでしょうか。

 

3Dプリンターで作られた「培養肉」

地球 惑星 星 2 f

 

宇宙空間での食料はこれまでにも紹介してきましたね。ただ、それらはいずれも「地球から運んだもの」だけでした。この場合、たとえば火星のような遠くの場所に有人で探査するという段階になった場合、食べ物の確保ということが非常に厳しいことになるでしょう。

 

地球 宇宙 f

 

そこで、「宇宙空間で食べるものは宇宙で作る」という実験が行われています。実は、宇宙空間で食べ物が作られたのは今回が初めてではないのです。

 

ロメインレタス f

 

2015年に国際宇宙ステーションで「ロメインレタス」が栽培されました。NASAでは、月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」を計画中で、そこでレタス・ニンジン・ジャガイモ・イチゴなどを栽培する「スペース・ガーデン」が検討されています。

 

そして今年の9月下旬、イスラエルのアレフ・ファームズ社が、宇宙で初めて肉を「印刷」する実験に成功しました!

肉を「印刷」するというのがすごいですね。これは、「3Dプリンター」を使っています。

 

3Dプリンターってなに?

 

「3Dプリンター」というのは名前だけ知っていても、よく知らない人がほとんどではないでしょうか。「3Dプリンター」とは、3DのCGデータから、3次元オブジェクトを造形するという、まるでSFのガジェットのような機器です。

 

これは現在、製造業から建築、医療や航空宇宙など、実に多くの分野において使われています。業界により使い方は様々で、製造ではデザイン検討や機能検証等のモックアップ、建築ではコンペ・プレゼンの建築模型、医療では術前検討用モデルなどに使われています。航空宇宙の分野では、今回の「肉」以外にも、ジェットエンジン・ロケットエンジンの部品の製造ということに使われています。

 

最近では、10万円以下でも買える低価格な3Dプリンターが登場し、ホビー・DIY等の個人で使うというケースも増えつつあります。

実際、あの「Amazon」でも販売しています!

 

 

また、ゴム系材料が使えたり、いろいろな材料を混ぜたりできるものも登場して、使い方の幅も広がっています。

それにしても、3Dプリンターで食べ物を作るというのはすごいですよねえ。

 

実際にどうやって3Dプリンターで人工肉を作る?

ステーキ f

 

3Dプリンターを使って、どうやって肉を作るのでしょうか?

 

実験室で肉を培養するには、牛からとられた細胞を、牛の体内環境を真似した「スープ」に浸します。これが成長して、なんとステーキの一片ができてしまうというからおどろきですね!

 

このステーキを実際に食べた人はちょっと物足りなかったそうです。しかし、この実験では肉の歯ごたえ・風味を再現することが目的でした。

 

このレフ・ファームズ社のCEOであるディディエ・トゥビア氏は

「私たちは筋肉繊維・血管等、組織化された肉を「培養」できる唯一の企業」と語っています。

 

宇宙空間で肉を培養するために、同社はプロセスをすこし変更しました。まず、「牛細胞」「培養液」を容器に詰めて密閉しソユーズに積みました。今年9月25日に国際宇宙ステーションに出発。

 

無事に国際宇宙ステーションに運ばれた容器は、「3D・バイオプリンティング・ソリューション」という会社の磁気プリンターにセットされました。そしてプリンターが細胞を作り、筋肉組織の「「肉」が培養されました。

 

できた肉のサンプルはそこで食べられることなく10月3日に地球に戻ってきました。これが、将来的に深宇宙の探査や月・火星にできるコロニーのために使われていくのかもしれません。

 

宇宙探査だけでなく地球でも

環境と森林 f

 

この実験の成功は、宇宙だけでなく地球の環境問題・食糧問題についても大きな意味があるでしょう。

 

スーパーで売られているような約1キログラムの肉を作るには、普通最大で約2万リットルという水が必要になります。しかし、培養肉はこの生産方法より水・土地が10分の1となり、製造期間も短く、調理時間もわずか数分。

 

天然資源を守りながら食料を作る必要性は日増しに大きくなっています。国連の報告書では、土地資源が必要な畜産を含めた食料産業が排出する温室効果ガスが、全世界で37%ということです。今回の宇宙での実験は、宇宙の食料だけでなく食料問題に対しての回答でもあるとアレフ・ファームズは語ります。

 

「アメリカ・ロシア・アラブ諸国・イスラエルが争いを乗り越えて気候変動・食料問題に科学の力で協力する時」と同社は述べました。

 

3Dプリンターで食べ物ができる時代に!

 

まるでSFの話のような、宇宙空間で3Dプリンターを使い「培養肉」の印刷に成功したというニュースについてでした。

 

3Dプリンターで食べ物ができるなんて、おどろきですね!

これは宇宙だけでなく、地球上の食糧問題にも重要になるかもしれません。

 

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