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スターリンクとは?スペースXが手がける人工衛星のインターネット高速通信システム





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みなさんは「宇宙ビジネス」といえばどういったことを思い浮かべるでしょうか?

 

多くの人が「まだまだ先の話しじゃないの?」と思うかもしれませんが、今年2020年には、人工衛星を使ってインターネットの通信速度を大幅にアップさせる技術が実用化される予定なんです。これを開始したのが、やはりあの「スペースX」。またやってくれたという感じですね。

 

いったいどういったものなんでしょうか?




人工衛星でネットがより快適に「スターリンク」

スターリンク 60基の衛星の打ち上げ(母機分離前)wikipedia

スターリンク 60基の衛星の打ち上げ(母機分離前)wikipedia

 

画期的な人工衛星でのインターネット通信システムは、このサイトで何度も登場しているあの「スペースX」が主導している「スターリンク」という名前で、今年2020年に北アメリカで運用がスタートするそうです。そして来年2021年にはグローバル展開を目指しており、そこには日本も含まれるそうです。

 

スペースX社はすでに「国際電気通信連合」に許可をもらい、主な通信バンドを確保したそうで、スターリンク向けの人工衛星を50基以上宇宙に投入、1ヶ月に2回衛星を打ち上げ、将来的に1万2千基することを目指しているそうです。このような人工衛星のブロードバンドを使うことで、まず世界のファイナンス業とフィンテック業界に変革をもたらします。

 

たとえば、オンライン投資の地域タイムラグがほとんど無くなれば投資先が広がって市場参加者が増加、アジアのマーケットは特に活発になると予想されます。また、アカウントをひとつ持つことで「Wi-Fi」につなぐ必要もなくなり、なんと密林やシベリアなどでも大都市と同じような通信が可能になるそうです!




ただし、問題点もけっこうある!?

 

しかし、問題は役目を終えた衛星が「スペースデブリ」になってしまうということですが、これについても対策をしているそうです。衛星には燃えやすい素材を採用し、利用後に大気圏に再突入させて燃やすという作戦です。ほかにも、この構想はほかのスペースデブリと衝突する、天文観測で悪影響が起きるかもしれないという問題があります。

 

科学雑誌「ネイチャー」によれば、スターリンクの衛星が光学的影響を与えるのは日没後・夜明け前という時間の各1時間で、1584機が打ち上げられたときは6機〜9機の衛星がその時間に光って見えるとされています。

 

また、今後予定の2万7000機という衛星が打ち上げられた場合、欧州南天天文台は0.8パーセントの観測時間が犠牲になるかもしれないそうです。ただ、光学観測の場合は日没後・夜明け前に長い時間露出を伴った観測をすることはほとんどないので、軽い影響ですむ可能性もあるそうです。

 

それ以外にも問題なのが、「電波干渉」です。スターリンク衛星が今後使用するとしている「ミリ波の帯域」は、電波天文学で使われている帯域なので、これにより干渉が懸念されています。アメリカ連邦通信委員会にスペースXが出した文書には、電波天文学を尊重して必要な調整をするということが明記されていました。

 

とはいえ、打ち上げ後に問題が表面化することもあり、過去には「イリジウム衛星」が電波天文と干渉を起こし、通信衛星の影響を取り除いた「イリジウムフィルター」という処理を観測データが強いられたケースもありました。スペースXの社長兼最高執行責任者、グウィン・ショットウェル社長は「トライ・アンド・エラーでベストな解決方法を探る」と話しています。

 

 

いよいよ宇宙ビジネスがスタートした!?

 

あのスペースXが主導している衛星を使ったインターネットの新システム「スターリンク」についてでした。スターリンクは、先進国で今使われているものより高度な5Gのインターネット接続を、安い価格で提供してくれるそうです。デジタル・デバイド(情報格差)を解消するため、低所得層も利用できる極めて安価の設定になると言われています。ただ、地球のどんな場所でも高速でインターネットができるのはいいのですが、上記のようにさまざまな問題があるようですね。

 

これだけ多くの衛星がインターネットの高速通信のために使われるというのも、個人的にはちょっと引くかな…感じもしますかね。天体観測が好きな人からすれば、これはちょっと嫌だなあと感じる人もいるかもしれません。さらに、運用が開始すれば安全保障上の問題が起きる可能性もあります。しかし、「人類最後フロンティア」と呼ばれる宇宙でのビジネスがいよいよ本格的にスタートしたというのも事実でしょう。

 




 

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気になる宇宙分野:宇宙全般ですが、特に太陽系外の宇宙に興味があります。

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