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太陽系外惑星に地球に似た星「ケプラー452b」を発見!

2017年12月10日

 

太陽系外惑星とは、我々の住んでいる太陽系の外に存在する惑星です。

このたび、1400光年先の太陽系外惑星に地球に似ているという惑星

「ケプラー452-b」が発見されたそうです!

 

どんな星なのか興味が沸きますよね?

ここでは、この惑星「ケプラー452-b」についてご紹介してみましょう。

(画:ケプラー452bの想像図 wikipedia)

 

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「ケプラー452b」とは?

(画:ケプラー探査機 想像図 wikipedia)

 

2015年、NASA・アメリカ航空宇宙局のケプラー宇宙望遠鏡が、

太陽系外惑星で地球に似ている星を発見しました。

 

この星は「ケプラー452b」と名付けられた、現在発見されたもののなかでは

生命が生息することができる太陽系外惑星の条件として一番近い星です。

 

画像を見てみると、かなり地球に似ていることがわかりますよね!

これは、「地球のいとこ」「地球の兄弟」といってもいいくらいでしょう。

 

地球から1400光年ほど離れた恒星を周回しており、

主星は太陽によく似ている60億歳の星というからおどろきです。

 

ケプラー452-bも、その主星のハビタブルゾーン(宇宙の中で生命の生存に適している領域)に

誕生して60億年が経過していて、地球よりも15億年くらい年上ということになるので、

ということは地球のお兄さんということになりますね!

 

もしこの星に生命に必要な条件が揃っている場合、

60億年というのは地上または海で生命が生まれるのに十分な時間であると言われています。

 

地球の1.6倍ほどの大きさと、5倍ほどの質量を持っています。

公転周期も地球に似ていて385日、主星から適度な距離にあるため、水が表面に存在

できるくらいの湿度があるだろうと推測されています。

 

組成は不明な部分が多いのですが、科学者によれば岩石質の惑星の確立が高いとされています。

ケプラー452bが岩石質の惑星だった場合、

大気は地球よりも厚くなり、雲に覆われていて、活火山の存在も予想できます。

 

「ケプラー452b」の内部構造も地球に似ている?

 

太陽系外惑星の「ケプラー452b」が、

地球のような岩石を主成分としたものの場合、その内部は一体どのような構造になるのでしょうか。

科学者の計算によれば、やはり地球に似ているそうです。

 

地球の内部構造はどのようなものかというと、

外側に薄い殼、その内部には厚いマントルが、

中心には火星サイズの「核」を持っています。

 

他の恒星の周りを回る岩石型惑星の構造も、地球に似たような三重構造なのでしょうか。

最新の研究によれば、岩石型惑星の構造は地球にとても似た三重構造ではないかと推測されています。

 

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者は地球内部についての標準的なモデルである

「Preliminary Reference Earth Model」を加工し、

地球とは質量・組成が違う天体用に調整して、

質量・大きさが確認されている岩石系外惑星の6つを当てはめてみたところ、

その6つの惑星すべてが地球と同じく、

質量の3割の量のニッケル・鉄からできている「核」を持つことが判明しました。

 

核の外側にも地球と同じくマントルや殼があるとされています。

 

今回加工されたモデルは、太陽系外の地球より小さい、

または凍っている衛星・準惑星にも応用できます。

 

このモデルは、遠い太陽系外惑星の組成も地球に似ているという前提があります、

これは地球に似た複数の系での鉄・マグネシウム・ケイ素・酸素等の、

キーとなる元素の量から推測すれば道理にかなっているとされています。

 

ただ、金属がたくさんある領域または少ない領域でできた惑星の内部構造はたぶん違うとされており、

研究チームはこの問題にも取り組んでいくそうです。

 

 

たゆまない努力が発見の鍵になる

 

NASAの研究チームは、

依然として銀河系に地球に似た惑星がどれほどあるのかを調べています。

これを調べることで、宇宙に存在している生命の数を知る上で重要になるでしょう。

 

ただ、この調査はかなり難しいものがあります。

ケプラー宇宙望遠鏡で見ると明るさが変わる恒星がとても多く、

また、ケプラー宇宙望遠鏡が2013年に故障したので、

恒星を観測することができない状態が続きました。

 

それでもNASAの研究チームはあきらめずに精密な観測を続け、

惑星が1つ確認されるごとに地球に似た惑星の分布の推定精度が高まっていきます。

この数字が、惑星の近くに生命の跡を探すときの宇宙ミッションの基本となります。

科学者は、現時点で恒星では15%から25%が「地球型の惑星」を持っているとしています。

 

ただ、そのうちのなかで生命がどれほど存在しているかは分かりません。

「ハビタブルゾーン」という、生命居住可能領域に惑星がどれくらいあるかということと、

その惑星に生命がいるかどうかという問題は、別の話になるからです。

 

NASAの研究チームはこれからも惑星カタログを作り続けるので、

今後も重要な惑星が出てくる可能性があるでしょう。

 

宇宙の研究員は、もっとたくさんの成果が得られるケプラー宇宙望遠鏡の発見は、

これからもずっと続くだろうと期待しています。

 

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続々と発見された「地球型惑星」

 

太陽系外惑星に地球に似た星を発見したニュースについてでした。

しかし、画像で見ると本当に似ていますよねえ。

これなら、生命が存在していてもおかしくないという感じがしないでしょうか?

 

さらに、今年2017年、

太陽系から39光年の場所に7つの地球に似た惑星が見つかったことがNASAから発表されています!

 

果たしてこれらの星に地球外生命はいるのでしょうか。

興味が尽きませんね。

 

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