先日、探査機「はやぶさ2」を小惑星リュウグウに着陸させて、世界を驚かせているのが日本の「JAXA」です。日本の誇るこのJAXAについて、宇宙好きなら「もっと詳しく知りたい!」という人もいるでしょう。
JAXAは、施設を見学をすることができたり、見学ツアーなどもあります。
今回はJAXAの施設や見学ツアーについてご紹介しましょう。
JAXAのこれまでについて
「JAXA」とは、日本語で「宇宙航空研究開発機構」のことです。
JAXAは日本の宇宙開発をしている機関なので、これはもちろん「日本版NASA」という感じですね。JAXAの本社は東京都調布市にあり、日本の内閣府総務省文部科学省経済産業省が所轄している国立の研究開発法人です。
政府の行政改革の一つとしてだけでなく、日本の宇宙開発のためにできた組織ですが、2003年10月1日の発足当時に打ち上げた「H-IIAロケット6号機」が爆破という形で失敗に終わったり、火星探査機「のぞみ」プロジェクトも失敗したりと、当初は苦難の連続となりました。
ただ、「失敗は成功のもと」と言うように、その後は多くの実績を上げるようになっていきました。2005年を2月には「H-IIAロケット7号機」打ち上げに成功。X線天文学という、日本がリードしている分野ではM-VロケットでX線天文衛星「すざく」の打ち上げに成功しました。
2007年の9月に打ち上げられた「かぐや」は、月面の画像を地球に送るなどの、あの「アポロ計画」以来では世界最大という規模で月探査をしました。
また、JAXAの前身の「ISAS」が2003年に打ち上げた「はやぶさ」は、2010年に地球に戻り、世界初の小惑星のサンプルの持ち帰りを成功させ、IKAROSは宇宙空間で「太陽帆航行」をこれも世界で初めて成功させました。
そして、2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」は、2019年2月に小惑星「リュウグウ」の着陸に成功しました。
JAXAの施設を見学できるツアー
世界からも注目されているJAXAの施設を見学できるツアーが各地にあります。
調布航空宇宙センター
まず、JAXAの本部は調布にありますが、調布にある「調布航空宇宙センター」は、進んだ航空科学技術や宇宙や航空の分野における基礎研究開発をしている施設です。ここでは、航空宇宙の研究・活動を一般的にもわかりやすく紹介している展示室があります。
この展示室の見学は無料で予約も不要となっています。
マッハ数2という速度で滑空/飛行させ空力性能・表面圧力のデータを計測をするなどの、超音速実験機技術の開発で行った実験に使われた小型超音速実験機、短距離離着陸の実験機「飛鳥」に搭載されたFJR710ターボファンエンジンなどが展示されています。
ほかにも、「はやぶさ」のシミュレータでいろいろなミッションに挑戦できたり、「スペース・ミッション・シミュレータ」という、水平離陸スペースプレーンで国際宇宙ステーションに行く等の、宇宙往還機の飛行や操縦が体験できます。
調布航空宇宙センターの研究や試験で実際に使われいる設備の見学はツアー形式となっていて、所要時間は1.5〜2時間、人数は最大20人までで、エンジン試験設備などが見学できて、専門的な話を聞くことができます。
相模原キャンパス
ロケットや人工衛星に搭載する機器の開発や試験を行っている特殊実験棟等があるのが神奈川県の「相模原キャンパス」です。
ここでは「はやぶさ」の模型をはじめ、実際に使われたロケットの展示などがされていたり、宇宙についての専門書を読める図書館もあり、最新宇宙科学を学べるスポットとなっています。
ここも見学は自由にすることができます。さらに、解説付きの見学ツアーも定期的に行っています。
ただ、これはオンライン予約制なので、公式サイトのインフォメーションで確認しましょう。
JAXA筑波宇宙センター
茨城県のつくば市にある JAXA筑波宇宙センターは、日本の宇宙開発の中枢施設です。ここでは、実物大の人工衛星のロケットエンジン、「きぼう」の実験棟モデルなどが間近に見られます。
定期的に企画展示が開催されていて、自由見学のほかにも見学ツアーだけでしか体験できないような内容もあります。日本の宇宙開発の中心地を見学できるというので、宇宙ファンは見逃せませんね。また、ここでも誰でも利用できる図書室があります。宇宙食等のお土産を売っているお店もあるので、記念に買ってみるのもよいでしょう。
親子で行ってみると楽しいでしょう!
JAXAの施設の見学についてでした。
いろいろな場所でいろいろなイベントがある見学ツアーが用意されています。
これからは宇宙時代が訪れるということで、親子で行ってみると楽しい思い出になると思います。やはり、「百聞は一見にしかず」ということで、こういった施設に訪れてみて生の宇宙開発を感じてみるとよいでしょう。