広告 中国国家航天局 探査機

中国の火星探査機「天問1号」が、火星周回軌道に投入成功!

2021年4月5日

天問1号 wikipedia

天問1号 wikipedia

 

今年2021年2月は、人間の宇宙探査史に残る月になると前回紹介しましたね。それはなぜかというと、2021年2月に、異なる国の3つの探査機のすべてが、火星の地表や火星の周回軌道にたどり着いたからです!

 

前回はNASAの「パーシビアランス」と、アラブの「HOPE」が無事に火星にたどり着いたという話でしたが、「HOPE」の火星軌道投入と同日の2月10日に、中国の火星探査機「天問1号」も火星の周回軌道に到達しました。ということで、今回はこの中国の火星探査機「天問1号」が火星周回軌道に投入した話についてです。

天問1号の由来など

 

2021年の日本時間2月10日20時52分、中国の国家航天局(CNSA)は、同国の火星探査機「天問1号」が火星の周回軌道に投入されたことを発表しました。中国の探査機が、太陽系惑星軌道に入るのはこれが初めてなんだそうです。「天問」という名前は、戦国時代の詩人である屈原が宇宙創造伝説等の疑問を語る詩の「天問」からきていて、「真理を追究する精神」ということからつけられています。

 

探査機の総質量は約5t、火星軌道を周回するオービター・ランダーと、探査車から構成されています。周回機は各種カメラ・磁力計・地中探査レーダー・赤外線分光計・荷電粒子センサー・中性粒子センサーが搭載されています。探査車は約240kgほどの重さで、太陽光によって作動し、各種カメラの・レーザー誘起ブレークダウン分光計・磁場検出器・地中レーダー等が搭載されています。

 

関連記事:中国国家航天局とは何?普通の日本人にとっては謎の宇宙機関

天問1号の目的は?

 

今を去ること2011年、中国はロシアの探査機「フォボス・グルント」に相乗し、小型火星探査機「蛍火一号」を打ち上げましたが、フォボス・グルントのトラブルがあったため失敗しています。そしてしばらくの時が経ち、去年2020年7月23日、中国の大型ロケットである「長征五号」によって天問1号は、海南島の文昌衛星発射場から打ち上げられ火星に向かいました。

 

途中で数回軌道修正を行い、ついに火星に接近します。2月10日20時52分(日本時間)、無事火星の周回軌道に入りました。この成功によって中国は、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、インド、アラブ首長国連邦次ぎ、探査機を火星周回軌道に投入した国の仲間入りをしました。

 

天問一号の目的は、火星の構造・地質のマッピング、地表の土や岩の調査、水や氷の有無・埋蔵量・痕跡の調査、火星の大気・気候・環境の調査、火星の電磁場・重力場の調査等で、火星を広範囲かつ詳細に調査することという、大きなスケールのものです。

 

 

今後の「天問1号」の予定は?

 

今後の「天問1号」は、カメラ等の観測機器を稼働して、いよいよ火星の探査を開始します。5月〜6月は、このミッションで最難関となる、着陸機の着陸が予定されています。火星への着陸地点は、安全性・科学的価値を考慮して、火星の北半球・中緯度地方にあるという「ユートピア平原(Utopia Planitia)」になるそうです。

 

このユートピア平原は、NASAの火星探査機「バイキング2号」が1976年に軟着陸した場所です。無事に周回機が着陸に成功すれば、火星で1年の期間である約690日間運用され、着陸機より送り出される予定の探査車(マーズ・ローバー)は約3か月、火星の地形・地質・気候といった幅広い調査が予定されています。

 

この火星探査ミッションの最高司令官である張克倹さんは、アラブの探査機「HOPE」の火星周回軌道投入成功を祝い、数日後に控えていたNASAの「パーサビアランス」の火星着陸の成功を祈りしました。また、宇宙を探査することは全人類の夢であり、中国国家航天局も各国と協力してこの探査を推進しますとも語っています。

 

 

宇宙探査は全人類の夢

 

中国の「天問1号」が、先月の日本時間2月10日20時52分、火星の周回軌道に無事投入されたニュースについてでした。5月にはいよいよ火星表面に軟着陸、そこから探査車が火星を探査するということで、NASAの「パーシビアランス」に続けるといいですね。

 

なんといっても、この火星探査ミッションの最高司令官である張克倹さんもいう通り、「宇宙探査は人類の夢」ですから!

 

-中国国家航天局, 探査機