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NASAの「ディスカバリー計画」、次の目的地は金星に決定!





金星探査機 VERITAS のコンセプト画像 / wikipedia

金星探査機 VERITAS のコンセプト画像 / wikipedia

 

NASAの宇宙探査計画である「ディスカバリー計画」が、次の目的地が金星になると発表しました。金星といえば地球によく似た惑星ですが、大気が非常に高温でもある惑星です。「ディスカバリー計画」では、どうやってこの金星を探索するのでしょうか。

 




低コストで目指す宇宙

ディスカバリー計画 wikipedia

ディスカバリー計画 wikipedia

 

「ディスカバリー計画」というNASAの宇宙探査計画があります。これは、太陽系を低コストで探査するという目標がある計画で、「より速く・より安く・より良く」というモットーがあるくらいです。どこかの牛丼屋みたいですね(笑)

 

NASAでは、目的が事前に示されないミッションがほとんどですが、これは目標があらかじめ発表されるミッションです。探査機をできるだけ低コストに製造できる小型にすることで、ミッションを頻回かつ継続しているのが特徴で、1996年に打ち上げられたMars Pathfinderから、これまで12のミッションがありました。

 




金星を調査する2つのミッション

 

このほど、NASAの会見で、ディスカバリー計画の2つのミッションの目的が金星であることが発表されました。これらのミッションは、金星が非常に高温である原因を調べることを共通の目的にしています。いずれも、2020年2月の「ディスカバリー2019」の審査に残っていたコンセプトから選ばれています。

 

この研究によって、地球がなぜ生命が住める惑星になったのかを解明する手掛かりになると期待されています。探査機「ダヴィンチ・プラス」は、金星の二酸化炭素と硫酸で覆われた有毒の大気を調べます。探査機「ベリタス(VERITAS)」では、金星表面の詳しいマップを作り、金星の地質学的歴史を再現するという目的があります。

 

金星は大きさなどが非常に地球に似ていますが、ほかの惑星に比べてマイナーという印象が科学者内ではあるようです。そこで、アメリカでもそろそろ金星について探査する必要があるのではという声が大きくなってきたため、今回の発表となりました。金星は現在では非常に高温の惑星ですが、太古の昔は地球のような海があったのではとされています。

 

では、なぜそれが現在のようになってしまったのでしょうか。これについて調べることは、地球に似ている惑星がほかにどれくらいあるのかを理解するときに重要になります。NASAは2つのプロジェクトに約5億ドルという予算で、2028年〜2030年までに打ち上げることを計画しています。

 

 

多くの謎が残る惑星

 

最後にNASAの探査機が金星にたどり着いたのは、1994年の「マゼラン」が最後というので、もうだいぶ時間が経ちますね。その後、欧州や日本の探査機も金星にたどり着いていますが、この惑星の謎はまだまだ解明されていません。例えば、金星表面の火山活動について、この星にはプレート運動がないので、この活動の原因が不明です。

 

また、金星の大気からは生命痕跡ともされる「ホスフィン」というガスが見つかったという話があります。今回のミッションでは、「ダヴィンチ・プラス」が2030年までに向けて打ち上げられ、金星の大気に降りて、サンプル収集・データ送信します。このデータは、金星の歴史や、大昔にこの星に海があったかどうかを解明する貴重なものになるでしょう。

 

対して「ベリタス」は、表面には降りずに金星のマップを作ります。このマップと、表面の化学的性質などの情報をあわせれば、金星の地質学的歴史を解明する大きな一歩となるでしょう。

 

 

金星の歴史を探る

 

NASAの「ディスカバリー計画」が、次の目的地を金星に決定したというニュースについてでした。金星は、大きさなどが地球に似ているのですが、大気は非常に高温なんですね。それでも昔は地球に様に海があったのかもしれないとされています。このように謎に包まれている惑星の金星が、この計画によって徐々に解明されていくかもしれません。

 

関連記事:金星に生命存在の証拠になる可能性「ホスフィン」を発見!

関連記事:JAXAの金星探査機「あかつき」現在の状況は?

 




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